おふじのムカシ基準

おふじのムカシ基準

イマを生きやすくするため、昔の人の考え方を拝借したい。
しかもちょっと都合よく解釈して。
“今”の価値観のバイアスを外して、より楽しくより快適に暮らしたいおふじのブログです。

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ではでは、2人娘の授乳を4歳過ぎまでしてしまったおふじです。

 

なぜ1~2歳が卒乳のタイミングと言われているのかわからず彷徨うと・・・

出会ってしまった本。

 

それは 江戸時代の子育てについて書かれた新書でした。

 

『江戸の躾と子育て』 中江克己著 (祥伝社新書)

 

そうよねぇ、ムカシの人はどうしてたんだろう・・・軽い気持ちで手に取り、授乳に関する箇所をさがしました。

 

 

すると・・・

「六歳くらいまでは乳を飲ませてよい、と考えてる人が多かったようだ」と。

マジですか!?

 

だけど、名医と誉れ高かった高月牛山 という方が、

少し要約しますと

生後半年後から10か月くらい、歯が生え始めてきたら食を与えて、

二歳半のころまでは乳を多く飲ませて、

3歳から4歳までによく食べるようにして、

5歳になったら乳を飲ませてはいけない。
 

ともあります。

それでも5歳!

 

もちろん年齢を満で数えているだろうし、

今とは食糧事情、ワクチンの事情も違うだろうし、

町人でも忙しいところは乳母を雇っていたそうだし、

 

今とは何もかもが違うんですけど・・・

 

私が思ったことは、

なんだ!2歳過ぎでオッパイ上げてもアホになるわけでも、精神的に薄弱になるわけではないんだ!

ということです。

 

これでスッキリ!

心置きなく授乳を楽しめる。

 

当時読んだ、桐島かれんさんのエッセイ・・・だったかな?にも、

本人が欲しがるまで授乳をし、時には上のこと下の子で右と左をあげていました

という趣旨のことをサラッと書かれていて、背中を押されました。

 

小児科の先生が「大変なのはお母さん」と言っていた意味も分かりました。

 

赤ちゃんの頃の授乳はそれこそ 栄養 なので、本当に疲れます。

とりあえず寝かせてくれ・・・みたいな。

でも1歳半くらいまでには、それもなくなってくる感覚です。

子どもにとってもオッパイの意味が変わってく感じです。

 

じゃあどうして今は1歳くらいでやめちゃうの?

仮説ですが、

明治末期から大正時代ごろ、がばーーーーと西洋の文化が入ってきたのは大きいと思います。

そう 産業革命的価値観。

確かに女性も外に出て働かく社会構造になったら、オッパイは切り上げるしかないですようね。

 

詳しくは覚えていませんが、アメリカの育児書にやたらと赤ちゃんの頃から自立を謳うものはこちらの生活スタイルに合わせるためかと感じます。

 

 

じゃあ、大正ロマンに感化されない日本人はどうだったのでしょう。

おそらく戦前まで・・・?

 

上級の武家や大店の町人は乳母がいて、そこで授乳があった。

そう活躍の仕方は違いますが、たくさんの人をかかえている家の女性は忙しいんです。

 

じゃあ、乳母を雇うほどの経済状態ではない家庭。

おそらくどちらかの親と同居です。

江戸の長屋とは違ったかもしれませんね。

農家でも商人でもきっと女性は忙しいと思います。

農作業の一端を担ったり、取引のやり取りをしたり、家仕事もあると思います。

そんな時はきっと義理のお母さん、旦那さんのお母さんたちが赤ちゃんの面倒をみてくれる。

そして、ベビーがぐずったら呼ばれるんです。

「おーい、おふじさん、はなちゃん オッパイ飲みたいみたいよ~」

みたいな感じで。

で、休憩がてら授乳。

 

というのが私の妄想です。
 

じゃあ、今を生きる私自身の生活は?

主人が転勤族がなので、主人について津々浦々引っ越ししておりました。

 

実家も遠くなるのでベビーがいて仕事には出にくい・・・

 

ん?別に 産業革命 してなくない?

“私の社会”では授乳制限ないじゃないの!

 

腹が決まった瞬間でした。

前述の桐島カレンさんのように ナチュラルにふわっとそこに達していないのがトホホですが。

 

特に長女の子育ての時は、できるだけ自分で決めさせたかった。

彼女の意思を尊重したい気持ちでいました。ん?過去形?

オッパイを両方出して「どっち飲みたい?」って聞くほど。

気合入ってますね~。

なので卒乳も子供たちに任せたかった。

 

4歳まで授乳して感じたこと・・・

オッパイってベビー期はご飯で、栄養なんだけど、

その時々によって、

睡眠導入剤にもなり

力みなぎる栄養ドリンクでもあり、

鎮痛剤でもあり、

精神安定剤でもある・・・

すごく万能なものでした。

 

よく保育園で「子供がオッパイを欲しがるので預けるまで卒乳してくださいね」という指示があると聞きますが、

誰かに預けり、託児をお願いした際、

ママがいない~ママがいい~

と泣くことはあっても、

オッパイちょうだい~と泣くことはありませんでした。

 

オッパイどうするかで悩み、

答えを今の価値基準だけに頼らず、

子供の様子とライフスタイルを見ながら決めたことは、その後の育児の大きな基盤になりました。

 

少しでもご参考になれば幸いです。