アメリカにて乳がん告知を受け(2019年1月3日)、現在闘病中のタンポポです。

乳がんの告知を受けてから、様々な情報を読みふけっております。告知から手術、薬物治療へと、通り過ぎていく全てのステップ、ドクターに言われるから、ではなく、どのエビデンスに基づいてドクターがそう言うのか、をちゃんと理解しておきたいから。

アメリカの乳がんの情報はウェブサイトにあふれています。ドクターから推奨されるのは、やはり出どころのしっかりしたサイト。

American Cancer Society

Living Beyond Breast Cancer

Susan G. Komen - Breast Cancer Foundation

などです。

日本の乳がん治療の情報も興味があり、日本乳癌学会のサイトだったり日本乳癌ネットワーク、NCCNの乳癌ガイドラインサイトなどを見ています。

色々なキーワードサーチをしていてよくたどり着く、乳がんプラザというサイト名の、東京江戸川病院乳腺外科医のQ&A(特に先生の回答)がなかなかわかりやすくて好きです。


日本の乳がん患者のみなさんはどんなサイトを参考にされているんでしょうか。


そして今日は乳がんの癌ステージについてアメリカの乳がんステージ決定事情を書こうと思います。

アメリカで乳がんのステージを決定するにあたって、基礎となるのがAJCC (American Joint Committee on Cancer, 米国対癌協会)の乳がんステージ決定マニュアル、です。

こちら2010年ごろに発表された第7版(7th edition)が、日本でも広く使われている、

腫瘍径 (T)
リンパ節転移 (N)
遠隔転移  (M)

のそれぞれの状況をふまえて決める、T(X)N(X)M(X)モデルとなります。


TとNの前についているちっちゃいpは、Pathology のことで、手術で取り出した腫瘍の病理検査結果をもとに決められます。
エコーやマンモなどからの情報はClinical=ちっちゃいcとして区別されます。
cTXcNXが病理検査の後にpTXpNXに上書きされる感じです。

私の場合、T2N0M0、でステージ2aとなります。

ここまでは日本でも同じなのかな、と思うのですが、、、

2018年1月に、AJCCの乳がんステージ決定マニュアル第8版(8th edition)が施行されました。

この改訂版では、今までのT(X)N(X)M(Xモデルに加え、ホルモン受容体、HER2受容体、そしてグレード(1〜3)も加えての、予後予測のステージ(Prognostic Staging)の一覧表も発表されました。こちらは、アメリカの乳がん患者で、かつ「手術」が第一ステップとなる患者全員に適用される、と書かれています。

術前抗がん剤治療、放射線治療をした乳がん患者さんはこのステージングは使わない、と。

今までの病理検査結果からのステージを上塗りするわけではなさそうなので、果てさてこのPrognostic Staging(予後予測ステージ)、治療方針を決定するのに参考にされているのか否か、何のために使われるのか、次回腫瘍医にあったら聞いてみたいと思います。

私の場合↓

病理検査結果ではT2N0M0でステージ2aだけれど、
これにグレード3、HER2陰性、エストロゲン陽性、プロゲステロン陽性、が加わると、予後予測ステージ1bとなります。
もしグレードが3ではなく2だったら、予後予測ステージ1aとなります。

だからどうなんだ、、、真顔真顔真顔
という感じですが(生存率が統計上上がる?でもぬか喜びはしたくないし、、、)、このレポートを見る限りトリプルポジティブ(HER2, ER, PR が全て陽性)の予後予測ステージは総じて底上げされています。
病理検査結果でステージ3でも、この予後予測ステージでは1bだったりします。

HER2陽性への分子標的薬、幅広いホルモン治療の治験実績、があるからでしょうか。

トリプルネガティブ(HER2,ER,PR 全て陰性)も、今はルミナルタイプに比べ治療が難しいとされていますが、色々読んでいて、トリプルネガティブにもサブタイプが7つくらいあり、現在使われている抗がん剤にものすごく良く反応する(完全奏功)サブタイプがいくつもあると。こちらもサブタイプの確定方法や、それぞれにあった分子標的薬が一般的に出るようになれば、今後予後予測がどんどん変わるのでしょうね。

癌治療は日進月歩。有効な治療法が開発・標準治療となり、乳がん患者みんなの予後予測がどんどん繰り上げされる世の中になりますように。

AJCC 8th Edition

興味のある人はどうぞ↑
サブタイプごと、グレードごと、ステージ別の10年生存率予測グラフなどもあります。