今日は、一人の仲良しの後輩が退職した。


花束を受けとり、患者さんの一人一人に挨拶して、

涙を流す姿に思わず、もらい泣き。


去年、自分が前の職場を退職するときにも、

花束を抱えて、

号泣したことを思い出した。


花束をくれたのは、

いつもガサツなゴリラみたいな男の子。


「なんだか今日はかっこよく見えるね~」


涙しながら、笑いながら。


彼女が新しい世界に一歩踏み出し、

楽しい毎日が待っていることを楽しみにして、


今までありがとね!



最近寒いですね。


寒いと眠いですね。


すると、暑い国に行きたくなりますね。







担当の患者さまが脳出血を発症したばかりの頃の話。


ちょうどこんな寒い時期で、奥さんとリハビリにみえた。

室内に入ったときに上着を着込んでいたので、わたしは運動すると暑いから脱ぎましょうと促した。


右片麻痺の患者さんだったから、左手だけでボタンをはずすのは大変だろうと、

手伝おうとしたら、

左手で上手にスルスルとボタンをはずしていく。


「おお~っ。上手ですね~!」

と、単に感動して褒めたところ・・・。


奥さん、

「昔とった杵柄よね~。女の服のボタン左手で上手に脱がしてたのよ~。病気になって役立つとはね~。

それが証拠にね、先生。はずすのできても、ボタンとめることはできないのよ」


思わず、「ぷっ!」と笑ってしまうわたし。


その患者さん、脳出血の後遺症で単語も話すことが困難であった。


悪気は決してないが、


「今日の天気はよいですか?」

「はいっ!」

患者さん元気に答える。


「奥さんの名前は何ですか?」

「・・・れいこ。」

「・・・ちょっと違いますね。」

「まさこ!」

「・・・う~ん。ちょっと難しいですね」

「ようこ!」

「もういいですよ~」


静観していた奥さん。

「れいこはわたしも知ってるのよ。わたしの前の彼女。あとの女はね・・・」


「あ~、そうなんですか・・・」

まいった。簡単な質問をしたつもりだったが。


「では、気を取り直して!飼っている犬の名前は?」


「・・・チロ!」

「おお~!正解!」


そして、奥様。

「・・・犬の名前は一発かよ(怒)!」


ほんと漫才みたいです。


職場を変わった今も、その患者さま、わたしのところへ来て下さいます。


久しぶりに再会したとき。


「奥さんのお名前は~?」

「れいこっ!」


相変わらずです。元気です。


それが嬉しいお仕事です。



M1


ここ数年通っているインドネシアでの旅先のことや、日常でのできごとなんかを書いていこうと思いつつ。


ぼちぼち登場しようと思います。


本日はこれまで!