CSRエピソード -390ページ目
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まず目を閉じて、開けてみる

その会社のことをある程度ご存じの読者なら、
すぐCSR報告書の表紙をめくらないほうがいいと思います。
1分間でもいいから、表紙をめくる前にまず、
こういうことを知りたいなぁ、と、
まずはご自身にとってその会社のなにが知りたいのか、
頭の中で想起してみてください。

その会社のことをあまり知らない読者なら、
とりあえずCSR報告書の表紙をめくって目次を参照し、
「会社概要」とか「事業紹介」のところだけまずは読んでみましょう。
それで、同じように、こういうことを知りたいなぁ、ということを、
頭の中で想起しましょう。

たとえば、
売上高が最近かなり右肩上がりの成長会社なんだ、だとすると、
環境負荷の抑制活動は、どういう状況になっているだろう、とか、
東南アジアにいっぱい工場をもっていて、
そこでの従業員もこんなに多数いらっしゃるんだったら、
彼らの処遇はどうなっているんだろう・・、とか。

そういった意識をもってCSR報告書を読んでみると、
あらあら不思議、こんなに何十頁もある立派な報告書なのに、
「見当たらないじゃん」、ってことが多いものです。
知りたいことが、掲載されていないことに気づきます。
環境負荷、たとえば温室効果ガスに関する情報、
いっぱい書いてあるように見えて、
グローバル排出総量の経年推移が不思議と書かれていなかったり、
従業員の情報について、確かに何頁も書いてあるんだけど、
本社の位置する日本での従業員への福利厚生制度メニューが
いかに豊富に用意されているか、
大量に記述されているだけだったりします。

CSR報告書にとって重要なことの一つは、
読者にとって知りたいことがそこに掲載されているか、です。
企業側が用意した目次に沿って漫然と読むのではなく、
上記のような読み方をなされること、
ひとつの読み方のスタイルとしてお勧めします。

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