私は、2017年の夏に解離性障害を発症しました。
ある日、自分の中でストレスをどうにも対処できなくなり、遁走が始まりました。
これまでうつ病を患い、仕事に復帰しておよそ一年が経った頃です。
原因は、自分で自分を追い詰め、苦しめていた事です。
仕事は特段の問題もなく、職場でのストレスといえば昇格試験のプレッシャーくらいでした。
人間関係はとても良好でした。
これは以前の勤務地での失敗である「自分らしさ」を隠さず、素の自分をオープンにして勤務できたからです。
ただ、問題はまだ奥深くに眠っていました。
私は幼少期から人に迎合し、気に入られたい、嫌われたくないと無自覚に意識し行動していたのです。
今となって思えば、誰にも嫌われないなど無理なことなのに...
この思考のせいで小さな嘘をつき、またそれをカバーする為に嘘をつき...どんどん自分を精神的に無自覚に追い詰める。
これの繰り返しでした。
こんな事をしていれば、もちろん自分自身が苦しくなってきます。
正直に話し、叱責される事がとても怖かったのです。
それを回避する為に嘘を塗り重ねていくという、根本的には何の解決にもならない行動をとっていたのです。
そして、仕事が終わっても家に帰りづらい日が段々と増えていきました。
後ろめたさと後悔と恐怖から、仕事が終わっても公園かスーパーで時間を潰し、深夜に帰宅するようになりました。
そんなある日、妻からお金についての話があり、私の頭の中は何も考えられなくなりました。
原因は私の使い込みです。
仕事終わりに帰宅せずに時間を潰す際に使用していたお金です。
その時に正直に話せば良いものを、私は何も話さず、ただただ黙っていました。
そしてその時も嘘をつきました。
ここまでは覚えています。
そこからの記憶は今のところ、戻ってきていません。
私は着替えを何着かリュックに詰め、家出をしたのです。
家族が寝静まっている間だそうです。
これが、乖離性遁走の始まりでした。
強いストレスから逃れる為に、無意識、無自覚に行動をしてしまうそうです。
もちろん、現実から逃げるだけなので根本的な解決は一切ありません。
周囲にとても大きな迷惑をかけるだけです。
遁走が起きている間、どこで何をしていたのか、何を食べて生きていたのか、どこに寝泊まりしたのか...全く覚えていません。
電車で約15分の駅付近にいたところを、妻に見つけてもらえました。
怪我などは一切なく、綺麗な状態だったそうです。
その後に病院へ行き、私は入院となりました。
その時にはうつ病の際に勧められた感じとは違い、絶対に必要だという事を言われたような気がします。
入院生活や、二度目の乖離性遁走については後日、またブログに書きます。
乖離性遁走は、私は自分で抑えられないものだと思います。
無意識に、無自覚で行動を起こしてしまうのですから。
ただ、それを防ぐ事は出来ると思います。
私の知る限りですが、遁走を起こした人は、周囲とのコミュニケーションが上手くとれません。
優先順位がうまく把握できません。
自分を守る術を知らなかった、行わなかった...それが、大きな原因だと思います。
自分自身を守る事が出来ていないから、負荷に対処できず、結果として逃げる行為に及ぶのだと。
私の場合は嘘をつき本音を話さずにいた事が、自分自身を追い詰めた原因です。
遁走が起きると、周囲にとても迷惑をかけます。
家族は安否が心配でたまらない。
仕事は急に来なくなる。
知らないうちに何か犯罪を犯すのでは?
挙げたらキリがありませんが、それだけの心配をさせ、苦労をかけてしまいます。
心から本当に申し訳ないと思っています。
ただ、一つだけ理解していただきたい事があります。
本人は無意識に非常識な行動をしてしまう程、自分で自分を追い詰めてしまっています。
これを治すには自分が努力するしかありません。
周囲の方の力も大切になりますが、結局は自分との闘いになります。
普通の方にはなんてことない事が、一つ一つ難しく、葛藤しながら選択し生きていくことになります。
時間はかかるかもしれません。
ストレスがかからずに成長していく事は有り得ません。
どうか、その成長したいという意思がある事だけは尊重してあげてください。