片倉館と富岡製糸場 | 道祖神の招きにあひて

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八ヶ岳山麓の山小舎(ヒュッテ)をベースにした、百名山登山、スキー、自転車・鉄道・巡礼の旅、秘湯、自然観察、DIYなどの趣味のブログです。

諏訪の『片倉館』、言わずと知れた諏訪湖畔の日帰り入浴施設です。


テルマエ・ロマエの舞台にも・・・
深さ110cm、適度な水圧と底に敷かれている玉砂利がいい感じなんです。
入ったこと無いけどローマ風呂みたい



片倉兼太郎翁
片倉工業(当時は岡谷の片倉組)の二代目 片倉兼太郎は大正末期に欧米の視察に行き、福祉施設の充実に感銘を受け帰国すると、従業員と地域住民のために福利厚生の施設(片倉館)を昭和3年(1928年)に建てちゃったんです❗
しかも、その建設資金(現在の数十億円)は片倉同族の有志から基金として集めたそうです。
当時としたら画期的なできごとですよね。90年以上経った今もそのままの姿で温浴施設として利用され続けているって凄いことだと思います🙆




食堂兼休憩室


この片倉工業、片倉財閥の凄い所はそれだけじゃないんです❗
あの世界遺産『富岡製糸場』をも1939〜2005年の間所有していたんです。富岡製糸場最後の民間所有者でした。
それも1987年に製糸場の操業を停止してからの18年間は、毎年1億円以上の経費を負担してまで建物と機械を大切に保守し続け、2005年富岡市に寄付しています。
製糸機械も何時でも直ぐに動かせる状態に保存していたのにも驚かされます🙇
富岡市に寄付した翌2006年に国の重要文化財に指定され、2014年の世界遺産登録に繋がっているんです。

歴史と文化財に対する思い入れと、従業員や地域住民に対する福祉の精神。

素晴らしい企業と経営者だと思います❗

こんな企業で働いてみたかったな😅

おしまい

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