「血小板が1.6万しかない」
顕微鏡で見てもらっても明らかに血小板が少ないとのことで検査機構に血液を出して詳しく調べることになった。
異変から半年後の7月のこと。
検査機構でもたらい回しになり、お盆を挟んだこともあり(?)結果が出たのは8月下旬。
「血液の凝固反応なし」
ここでようやく、血小板減少は擬数値ではなく本当に減少していることが確定した。
それくらい、猫の血小板は擬数値が出る、或いは減少しないのだと思う。
で、血小板減ってるけど今後どうするか。
赤血球も白血球も減ってないから、なんで血小板だけが減っているのか不明。
詳しく調べるには骨髄穿刺しかないけど、骨髄穿刺をしたところで「原因」まで解明しない可能性が高い。
そして、血が止まらないので骨髄穿刺に耐えられるか分からない。
とのことだった。
痩せてしまっていたから全身麻酔のリスクも高い。
私は治療でもなく、原因の追求で全身麻酔はかけないと決めていたので骨髄穿刺は選択肢になかった。
だから、今もわれちゃんは「恐らく」免疫介在性血小板減少症。
この時、「血小板減少症ですか?」と聞いたけど「病名がつけられない。でも血小板減少症は猫はならない。特有の症状もないし…」と言われて、薬剤耐性がないので(副作用出まくり体質)対処療法は責任が取れないとのことで無治療となった。
「そう言う子(寿命)だった、と言うことです」と言われた。
獣医師だって、衰弱している子に副作用が起こるかもしれないのに投薬なんかしたくない。
私たちも、副作用が怖かった。
でも、このまま弱っていくのを静観するのは耐えられなかった。
もう動けないなら私も無理はさせたくなかったけど、われちゃんはヨレヨレしながらオモチャで遊ぼうと誘ってくれていたし、吐いてもご飯も食べようと頑張っていた。
ってことで、どこまで何をするか家族で話し合って若年期に通っていた病院に戻ることにした。
高速に乗るし移動だけで1時間強。
(われちゃん4歳の時に引っ越してしまったから)
遠出のストレスで余計に衰弱するかもしれないけど、過去に去勢手術してもらった先生だし新しい先生よりわれちゃんのことを知っている。
最後に意見を聞こうと言うことになった。
約8年振りくらいに行ったら若年期のデータも残ってて、それと比較しながら先生はアッサリ「恐らく血小板減少症でしょうね」と言った。
その時、血小板は8000しかなかった。
「確かに症例は少ないけど診たことがある」と言い、他の獣医師同様に骨髄穿刺しないと確定診断できないけど、弱ってる今リスクを負ってやる必要はない、そんなことよりステロイドによる対処療法が先だと言った。
膀胱炎と言われ続けた原因不明の血尿は若年期の腎臓と比べて片腎萎縮してることから「膀胱は綺麗だから、もしかしたら腎臓から出血してるかもしれないね」と言い、震えに関しても、温度管理下で何度も起こったことから「血小板との関係は不明。神経系か脳に何かあるのかもしれない。ただ状況(暖かい部屋)からして、寒さによる震えではないのは明らか」と次々に見解が続く。
嘔吐の原因は色々考えられるから断定できないけど、どっちにしても頻回じゃ負担も大きかっただろうから、今すぐ点滴しようとすぐ取り掛かってくれた。
不安そうな私たちに「針を刺す危険より脱水や衰弱の方が気になるでしょ、血液検査できるんだから点滴の針もイケる。しっかり止血すれば大丈夫」と皮膚の状態は確認しながらも迷いなくブスッと。
しっかり抑えて止血の確認して、われちゃんのことをたくさん触ってみてくれた。
それだけで私たちは救われた気がした。
どの獣医師もわれちゃんを触るのを嫌がった。
薬剤不耐性だから、と点滴も嫌がった。
針を刺して血が止まらなくなるかもしれないから覚悟してくれ、それでもやるか?と判断を迫った。
だから、結果は他の病院と同様に医学的には不確定で未解決だったとしても先生の対応ひとつでこんなにも受け取り方が変わる。
先生は病気(データ)も見てるけど、われちゃん本人(猫)を優先して診てる。
「データはデータ。確かに血小板はこのままじゃまずい。でもこの子は数値の割に元気だよ」と1番肝心なことを置き去りにしないように私たちを諭した。
「残念ですが、飼い主様の望む回答はできません。だってこの子はただの膀胱炎ですから。」って目の前でドアを閉められたり
「病気じゃない。気にしすぎ。あなたのせいで猫が本当に病気になっちゃう。あなたの態度がストレスで猫が影響受けて具合悪くなっている。検査は問題ないのだから、あなたの問題だよ」って大きな声で言われたりもした。
ハッキリと私が病気にしたがってると言われたこともあった。
私も自分を疑った。
同時期に父が急死したので、影響受けてついに頭おかしくなって、われちゃんを病気に仕立て上げようとしてるのか?と。
私がどう思われようと、われちゃんさえ元気になってくれればそれでよかったけど、私が傷つけようとしているのなら私は自分を一生許さない。
24時間張り付いて見張って、余裕もなくなって追い込まれていた。
でも、獣医師の診断が悪かった、ヤブだったわけでも私が病気に仕立てたのでもなかった。
それだけ多くの獣医師が診断しかねるような難しく珍しい病気になってしまっただけだった。
先生たちにとって、われちゃんは他にもたくさん診てるうちのただの1匹に過ぎない。
なのに猫も飼い主も超めんどくさいんだから、先生たちもたまったもんじゃなかっただろう。
「これ以上やれることがない」も嘘ではなかったと今は理解できる。
人間の病気だって、たくさん分からないことがある。治らない病気もある。
だから、運が悪かったとしか言いようがない。
でもほら、われちゃんの頑張りは報われたよ。
希望キターーーーーーーー‼︎‼︎‼︎
(血小板8000しかないけどな)
先生はわれちゃんを撫でながら
「副作用は怖いけどステロイド飲むしかない。飲まないとこのまま弱る。少量飲ませて、様子見ながら増やしていく。ひとまず血小板増やすのが最優先。今が正念場、頑張ってもらいましょう」ってことで、私たちは副作用に怯えながらも少量のステロイドを3日間試すことにした。
(プレドニン5mlの半錠を朝夕2回/1日全量1錠)
吐きまくる等の急性の副作用が見られなかったので(yes!!)ステロイドは予定通り増量。
この時点ではあまり本人(猫)の症状は変わってないけど、もう大丈夫だと理由なき確信。
だって、われちゃんの目に力が出てきた。
「重篤な副作用出ない方にかけて一気にたたみかけます」ってことで
プレドニン5mlを1.5錠×朝夕(1日3錠)5日。
体重に対してかなりの高容量だけど、猫はステロイド耐性が強い。
だから一気に消火活動に行く(例え)と仰った医師の治療を信じて高容量を短期投与‼︎
いったれ、われちゃん‼︎ステロイド‼︎
1番恐れていた急性の副作用なし![]()
高容量投与1日目で嘘みたいに元気になって(ステロイドの素晴らしくて恐ろしいところですね)
まさかの深夜RUN![]()
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馬みたいにパッパカ走り回ってるよ……
怪我させるなー‼︎と全員で夜中にカバディ←
ご飯も出した量を吐かずに全部食べた(強制給餌)
ヘソ天して寝てる‼︎
号泣した。
いける!われちゃんは元気になる‼︎
高容量投与5日後。
嘔吐なし。
食欲復活。(欲しがりはしないけど)
待ち望んだ体重増加。
ついに血小板上昇‼︎‼︎
正常値まで上昇‼︎‼︎
(検査機械により正常値異なる)
今日か明日かの状況を脱した。
この時点で12月末。
血小板減少から11ヶ月が経過していました。
治療開始まで11ヶ月もかかった。
ようやく落ち着きと希望が見えたのは1年後。
(血尿が止まるのはもう少し先の話)
とても長かった1年でした。
われちゃんは2年後の今も紆余曲折ありながらもしっかり生きています。
うちのスーパーわれちゃんは14歳になった。
今も色々ある。
マジである。
猫と生きるのは修行みたいなとこあるな、と毎日痛感する。(犬でも鳥でも魚でもだけどさ)
でも、生きていて、今日も可愛い爪を私の鼻に突き刺して悲鳴あげるのを楽しそうにみている(え)
なぜかお尻を私の膝の上に乗せてくる妙技を体得
通称 「ケツ持ち」
血小板なくなったりして肝は冷えるけど、毎日そんなに悲観する状況でもないところまで来れた。
私は今日も猫のケツ持ちさせてもらいながら泣くほど幸せだから、2年前の私に言ってやりたい。
われちゃんは強いよ、って。
結局、血小板減少の原因は分からない。
でも人間でも血小板減少症って難病なんですよね。
医療従事者の母に言われました。
「人間でも難病と言われる類は病名がつくところに辿り着くまでまで誤診され続ける。下手したら病名がつくまえに悪化して原因不明や間違った病名のまま亡くなる人もいる。だから、われちゃんの対応できる先生を見つけられたのは奇跡。動物は専門医が少ない。だから同じ難病を扱ったことがある先生に会えた(それも幼少期を知ってる)だけで奇跡超えてる。感謝だよ」と。
おかげで今も生きてますから![]()
もし、血小板減少でここへたどり着いた方がいたら、同じ症状じゃないかもしれないけど、こんな例もあったよーと、頑張ってるハチワレシニアが少しの希望になったら嬉しいです。

