先週の3連休中に
佐野元春「Film No Damage」を観てきました。
たまたまFMを聴いていた時に、映画のチケットプレゼントをやっていて
何となく申し込んでみたら、見事に当たったのでした。
映画自体は70分ちょっとと短かったのですが、
元春、ハートランド、そして観客のロックンロールへの熱情がもうすごい。
「悲しきRadio」は当時はあっさりしたアレンジなのかなと思ったら、全然違った。
今よりもずっとこってりしてた。そこがまず衝撃。
でも、トランクス一枚で登場した元春にも、もちろん衝撃(笑)
フィルムの中で、彼が語りかけてくる部分はほとんどない。
当時のライブ映像と、CMの撮影風景、少しのオフステージと、ベッドインのパロディ。
しかし、それらが、27歳の元春を雄弁に現している。
当時の彼は、自分でも抑えられないほどの表現衝動に充ち満ちている。
途轍もないエネルギーの持ち主で、それが見事にロックの過渡期とリンクし、
奇跡のような作品が生まれ、僕らはそれをダイレクトに聴くことが出来た。
それだけで、生まれてきた価値があったもんだと思う。