The Heartbrakes,アルバムは結構好きで。
久しぶりにオレンジ・ジュース系のポップ・アルバムだなと。
ルックスがいいと評判ですが、そこはどうでもよかったので、
レッド・マーキー後ろの方で陣取って見ていました。
アルバム通り、清涼感のあるポップのオンパレード。
若々しく、みずみずしい。
ただ、いつも思うんだけど
こういう正統的なギター・ポップはライブだといささか苦しく聞こえてしまう。
サウンドスケープがアルバムと比べると、どうしても平坦に聞こえてしまうのだ。
これはもちろん主観の問題なのだけど。
その後はグリーンでレイ・ディヴィスを。
若者から一気におやじへ。
親父と言ってもレイはもう68歳。
自分の親父よりも年上。
キンクスはすごい好きというわけではないけど
アルバムは何枚か持っているし、
時々無性に聴きたくなる。
今回はソロ名義だけどセットリストはキンクス全開。
個人的大好きなWaterloo Sunsetをやってくれたのがうれしかった。
これがまた、アコースティックの渋い演奏で
この流れから行くと、おそらく一番有名なYou Really Got Meはやんないだろうなと
思っていたら最後の最後でやった。
そうしたら、あまり多いとは言えなかったグリーンの客が一気にヒートアップ。
レイも一気にAll Day And All Of The Nightとたたみかけて終わった。
気むずかしい人というイメージのレイだけど、
ステージでは終始ご機嫌で、観客をすごく煽っていた。
若々しさはないけど、すばらしい楽曲を携えながら
ワインのように芳醇な味わいをもたらすレイ。
決してアルバムでは味わうことができない。
これがライブの醍醐味だ。