ブライアン・ウィルソンがセカンド・ソロアルバム「Imagination」をリリースした頃
R.E.M.のピーター・バックとの対談がロッキン・オンに載っていた。
どちらも自分にとってはグレイトな存在。
しかし、この二人の共通項は?
最初はとても不思議な組み合わせのような気がしたが
対談を読むうちにピーターやマイク・ミルズもかなりのビーチ・ボーイズ・ファンだということがわかった。
そしてその中でピーターが、ビーチ・ボーイズ触発されて作ったという曲を紹介した。
それがAt My Most Beautiful
ビル・ベリー脱退後、初のアルバムとなった「UP」に収録。
どこかぎこちなく、暗中模索のバンドの先の見え無さ、不安が如実に感じられるアルバムであった。
しかし、もちろんキラリと光る佳曲もいくつかあり、At My Most Beautifulもその一つ。
彼らの作品の中でも、数少ない美しいコーラスワークがフィーチャーされた、シンフォニック・ポップ。
そして、最高に美しいラブソング。
歌詞に「密かに君のまつげを一本一本数える/「I Love You」とささやきながら君を眠らせてあげる」
というのがあって。
初めて聞いたときは「なんじゃこりゃあ」と思ったんだけど、
今ではその描写がリアルに感じられる。
「寝顔」ってなんか神秘的というか、まつげを一本一本数えさせるような
そんな力が確かにある。
でもそれは確かなようで、どこか壊れやすいものでもある。
運命に押し流されることも。
だからこそ、その瞬間瞬間が愛おしく感じられる。
届いているだろうか?
昨日、車の中で聴いたんだけど、どうにも切なすぎて
夕刻の情景と相まって、何か胸が張り裂けそうになりました。
タイミングが良かったのか悪かったのか(^^;)