自分の置かれている境遇で音楽の聞こえ方も変わると思う。
もちろん常にフラットな感覚で聴く人もいるだろう。
でも自分の場合は、常にフラットでいることが苦手だ。
だから、すごく好きなアルバムでも気分によっては全く聞く気にならない。
実は、あんなに好きだったSyrup16gもそういう時期があった。
「明日が見える歌をいっぱい作ったので」と五十嵐は武道館で言ったけど
その明日が全く見えない時期があった。
今はやっと聴けるようになった。
これがやっぱり素晴らしい。
ひとりぼっちで聴くシロップ。
これに勝るものはないんじゃないかと、今思っている。
今夜もパソコンの前で、狂ったように聴いている。
今ちょうど聴いている「ラファータ」という曲にこういう歌詞がある。
小さくてちっぽけな僕たちは
一人ぼっちにならないようにできている
小さくてちっぽけな僕たちは
一人ぼっちになってもまた旅に出る
これはつまり、旅に出れば人は一人ぼっちから解放されるということなんだろうか?
なんてことを考えてると、曲がもう「夢からさめてしまわぬように」になっている。
これは一人で聴くと危険な曲である。
苦しまないで 後悔なんてしないで
みんな何事もない日々が当たり前なんて思っていないから
こんなに優しいことを言ってくれる人は、あなただけですよ。
他には誰もいないんだ!
いつか、旅から必ず帰ってきて下さい!