引き続きホワイトでNo Ageを。
ギターとベースという構成で、ホワイトでどんな音を鳴らすのか楽しみだった。例えば同じ構成で数年前にグリーンに出たWhite Stripes。あの時はジャックの超人的パフォーマンスで、完全に観客を圧倒していた。盛り上がると言うよりは、もうポカンと見るしかないような、そんな凄みがあった。
ギターの音色がCDではシューゲイザーっぽく聞こえるのに、ライブでは凶器むき出しのノイズと化していた。ひたすら粗暴。でも、逆にそれがライブ感を体現しているというか、彼らのグルーヴのキーポイントになっていた。
ドラムもとにかく勢いありき、といった感じで誰にも止められないような性急さがあった。途中やや乱雑に感じられたところもあったが、その不安定さとメロディーのマッチングが独特の世界を作っていた。
なんとなく今年のフジロックは柔らかな音を求めて観ることが多かったんだけど,ここでちょっと引き戻されたような気がした。自然の中で轟くギターノイズは,まだまだ自分の心を陶酔させる力がある。