Look Back 2010 | Surf’s-Up

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音楽の話を中心に。時にノスタルジックに

あと1日ちょっとで2010年も終わります。

明日は実家で、ブログも更新できそうにないので、今年の総括をしたいと思います。


先日ベストアルバムを紹介しましたが、自分でもびっくり。


UK勢がほとんどいない。10位以内ではベルセバのみ。


実際元気がなかったような気がするんですよね。


でもこういう時期を経て、また新たな動きが出てきそうな気もします。


実際USもそうでした。エモやらヒップホップやら出尽くして、乾涸らびて


NYブルックリンで新たな感覚の音楽が鳴り始めた。


UKもモダン・ロックンロールやエレクトロあたりが行き詰まってきたところに


新たな流れが来そうな予感がします。


USインディーはまだまだ元気ですね。毎月面白いアルバムが出ている感じです。

ネオ・サイケやニューゲイザーなど基本的に自分の嗜好に合うものが多いので、これからも盛り上がって欲しいです。








さて、ベスト10入りしなかったアルバムはたくさんありますが、中には意図的に入れなかったものがあります。

それはまず自分の生活や当時の心情と結びついていたもの。




あの日の海/コリーヌ・ベイリー・レイ




これはレビューさえ書いていません。そもそも女性ヴォーカルものをほとんど聴かない自分でしたので


語る言葉を持っていなかったんですね。カレンOの「かいじゅうたちのいるところ」のサントラもそう。



でもこのアルバムはよく聴きました。自分にはない、人としての芯の強さ。凛とした佇まい。


それは恋人を失い、すがりつく相手もいないから。そうならざるを得なくなったコリーヌ。



全てをやり直していくの、そうコリーヌが言っているように聞こえるんです。


それも、とびきりの素敵な歌で。



こういう作品って、気持ちに強く作用するんです。自分の場合。


実際これを聴くと、気持ちがクリアになっていくんですよね。


で、なんとなくベストアルバムという枠に入れたくなかったんです。








もう一つ



Shadows/Teenage Fanclub





これは、レビューで★5つをつけました。今でも最高だと思っています。


今回ベスト10に入ったバンド、そのどれよりも好きなバンドがTFCです。

革新性も、刺激的なサウンドもありません。ただあるのはグッドメロディー、ギターアンサンブル


清涼感のあるコーラス。


それゆえに彼らの作品にはエバーグリーンな魅力が詰まっていると思うんです。


何年経っても変わらない価値観の中で、彼らは正々堂々と勝負している。


だから、これもまた2010年を跳び越えたアルバムなんですよ、自分にとって。





まぁ、単純に思い入れが強いバンドだからかもしれませんが。


あとBadly Drawn Boyも候補だったんですが、これはまだ聴きこみが足りないなと判断しました。


JonsiのGoは最近ライブ盤を聴いていて、アルバムの方をすっかりスルーしてしまいました。