映画 『BELLA VITA』ベラ・ヴィータ
モダン・サーフ・フィルムのクラシック”ONE CALIFORNIA DAY” (2007)、”SINGLE FIN: YELLOW”(2004)の監督として知られるフィルム・メーカーのジェイソン・バッファが、プロ・サーファーでアーティスト、環境を愛するクリス・デルモロと一緒に作ったのが本作品“ベラ・ヴィータ”だ。イタリアを舞台に撮影された初めてのサーフ・ドキュメンタリー・ロードムービーで、クルーは各国から集まった。
デルモロとバッファは父親がイタリア生まれという共通点を持っている。そんな2人が3ヶ月間イタリアの田舎を旅した。それは単にいい波を求める旅ではない。自分たちがイタリアから受け継いだものと再び繋がるため、そして伝統を重んじる旧大陸の人々が新大陸のサブ・カルチャーであるサーフィンをどう受け入れているのかを知るためでもあった。
デルモロは、30歳にして最高の波を求めて世界中を旅するというキャリアを築いていた。“ベラ・ヴィータ”でのデルモロは、自分の旅と人生により深い意味を見いだしたいという衝動に駆られ、人生の過渡期にあった。カメラは旅を通して、家族や文化の大切さを探るデルモロを捉えている。同時に、地中海にはいい波がないという通説をひっくり返し、地中海の素晴らしい波を世界中に紹介してくれた。
これまで独自のプロダクションでサーフィンの美学と理想の姿を追い続けてきたバッファだが、“べラ・ヴィータ”では我々をサーフィン映画を超えたところに連れて行ってくれる。「この映画は、実際のところサーファーの目を通した個人的な人生の物語だ。」
低予算のため、クルーは監督のバッファ、撮影監督のスコット・カッセノフ、カメラ・アシスタントのジョナサン・テイラーのみ。この3人が音声録音機器、2台のハイ・スピード35ミリ・カメラ、3台のデジタル・シネマ・ユニット、2台の16ミリ・フィルム・ユニットと格闘し、撮影行程のすべてを乗り切った。108日にわたるハードな撮影を成功に導いたのは、イタリアン・サーファーやスタッフの協力だった。
Anh-Thu Le、スコット・グリースト、ジェイソン・バッファ、グレッグ・シュルツらロス・アンジェルスのチームは、映画制作の成功はイタリアの人々のおかげだと讃える。カステラーニ・ワインの人たちは、撮影のサポートをしてくれ、JEEP社の人たちは、旅の間3台の車を使わせてくれた。バッファはこう言っている。「イタリアの人たちのサポートとJEEP社からの3台のトラックの提供がなければこのプロジェクト自体が実行不可能だった。」
SYNOPSIS
ミストラルから生まれたイタリアの海岸に打ち寄せる波は、西洋文明の誕生を目にし、商人や漁師、旅人や王たちを運んできた。ローマの遺跡のように大切に守られてきたイタリアの波は、トライアンフ ボンネビルに乗ったクリス・デルモロをその文化を探る旅へと運ぶ。そこでは、成熟した旧世界の慣習と伝統的な職人技が、現代のサーフ・ライフスタイルを完成させていた。
フィルム・メーカーのジェイソン・バッファは、クリスと彼の友人デイヴ・ラストビッチ、ローレン・リンゼー・ヒル、コナーとパーカーのコフィン兄弟、そしてイタリアン・サーファーのアレッサンドロ・ポンザネッリやレオナルド・フィオラヴァンティらが花開きつつあるサーフ・カルチャーを探求する姿を記録した。イタリアのサーフ・カルチャーは、地中海で最も古く、大切にされてきた伝統の中に新しく芽生え、拡大しつつある。
“ベラ・ヴィータ”は、デジタルではなく、あえて35ミリフィルムにこだわって捉えた素晴らしい叙事詩であると同時に、個人的でパワフルな自己発見の旅だ。スクリーンからは家族を大切にするイタリアの文化、伝統そして情熱が伝わってくる。
監督:ジェイソン・バッファ
撮影監督 スコット・カッセノフ
カメラ・アシスタント ジョナサン・テイラー
出演:クリス・デルモロ、
デイブ・ラストヴィッチ、
ローレン・リンゼー・ヒル、
コナー&パーカー コフィン兄弟、
レオナルド・フィオラヴァンティ、
アレクサンドロ・ポンツァネッリ
|2013年|86分|カラ―|アメリカ・イタリア|イタリア語・英語|シネマスコープ|デジタル|
配給・宣伝 レイドバック・コーポレーション
Official Site :
http://www.laidback.co.jp/bellavita/
6月13日(土)より、
ヒューマントラストシネマ渋谷、
シネ・リーブル梅田、
横浜シネマリン、他
全国順次公開!!
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