こんばんは。
今日は、発達に課題のあるお子さんが、友達とゲームをするときに気をつけたい事について書いていこうと思います。
ここでいう『ゲーム』とは、あくまで親睦を深めるため、友達関係を良くするためのコミュニケーションを目的としたゲームについてです。
ゲームをする目的が「つねに勝つこと」のようなプロ将棋のような場合は除きます。
小学生にもなると、子どもたちだけで『ゲーム』をする機会が増えていきます。
休み時間のドッヂボール、オセロなどのボードゲーム、WiiやDSなどのコンピューターゲーム…。
多くの時間を費やすゲームの心得を知っておくことは、子どもたちにとってとても大切なことです。
とりわけ、発達障害の子どもたちは、他者とのコミュニケーションが苦手であるので、友達とゲームをするときに気を付けることを教えておく必要があります。
◎ルールを守ること
発達に課題のあるお子さんは、負けたくない!という気持ちから、ルールを破ってしまうことがあります。例えば、ドッヂボールにしても、外野に行きたくないがために、当たったのに「当たってない」と言い張ったり、的あてゲームでは、線から出てはいけないのに自分だけ前に出てしまったりすることがあります。
このようなことがあると、他のプレイヤーは、もうこの子と遊びたいと思わなくなってしまいます。
その場合は、個別指導などで、一緒に遊んでいた他のプレイヤーの気持ちになって考えさせることが必要です。お子さんが家庭のルールなどを破ったタイミングで、他者の立場になって考えさせ、ルールの重要性を教えていくことが効果的です。
◎共有することと交代すること
これは、友達とゲームをするときには、参加している誰もがプレイをする機会があるようにすることです。
先ほど例をあげたドッヂボールにしても、特定のメンバー数名がボールを独り占めをし、他の選手にパスや順番が回ってこなければ、他のプレイヤーはどんな気持ちでしょうか?
4人で集まってゲームをしていて、リモコンが2個しかない場合は、時間で順番を決めるなどして、誰もがゲームに参加できるように工夫しましょう。交代することができない子どもは、その後一緒に遊びたいと思われません。
お子さんにこのような傾向が見られる場合は、まず家庭内で練習してみましょう。保護者が友達の代わりになって、交代や共有のルールを気づかせる必要があります。
保護者は子どものパニックを恐れて、自分の子どもの好きなようにやらせるのではなく、友達の役割を演じるようにしましょう。
◎強い競争心を持たない
発達障害の子どもがよくしてしまいがちなことは、ゲームをしている時の過剰な競争意識です。
友達と一緒に娯楽としてのゲームを楽しんでいる時に、攻撃的な強い競争意識があることは社会的にいいことだとは思えません。
もしもお子さんにこのような傾向がある場合は、強い競争意識を持たないようにすることが、友達とゲームをするうえで大切なことだと教える必要があります。
◎一緒にやっている友達を褒める
一緒にゲームをしている友達を褒めることは、仲間意識を育むために非常に有効な手段です。
「すごいね!」「いいじゃん!」「うまいね」や、オッケーのサイン、goodのサイン、拍手や握手などをして友達を褒めましょう。
いかがでしたか?
まずは保護者や指導者と一緒に取り組み、その後友達関係にも般化できたらいいですね(*^^*)
(参考資料:友だち作りの科学 エリザベス・A・ローガン)
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