発達障害の子どもの多くは、子どもとよりも大人と接している方が、楽な場合が多いようです。
それだけが学校に行きたがらない理由ではないかもしれませんが、学校に行くことに対して、いかにもやる気のない態度をしたり、なかなか支度をしなかったりします。
中には、学校へ行かせようとすると、抵抗したり攻撃したりするケースもあります。
子どもが、何でつまずいているのかで対応が変わりますが、今回は、学習面で工夫できることについて書いてみます
<学習について>
●課題を少なくする
他の子どもと同じ問題が解けるけれど、時間がかかるという場合は、担任の先生にお願いして問題数を減らしてもらいましょう。
宿題についても同じです。
●補助教具を使う
ある課題のみ不得意な子どもには、すでに板書されているプリントを用意したり、穴埋め式のプリントを使わせてもらいましょう。
ひらがなや漢字が苦手なら、その子にはトレースをすればいいような課題にします。
学習障害がある場合等には、計算機の持ち込みをお願いするといいでしょう。
すらすられんらくちょうも、補助教具の一つです。
すらすらネット
●部分参加
部分参加とは、他の子どもと種類が同じ課題または活動に取り組ませながら、本人のレベルにあった学習をさせることです。
例えば、クラスで二桁の足し算をしている場合、あなたの子は一の位だけで計算をします
クラスの算数の課題 15+14
あなたの子の課題 5+4
どんな課題も簡易化すれば、子どもはクラスのどの活動にも部分参加ができます。
●大事な手がかりを教えておく
国語の読解の授業などのために、国語の教科書で大事な部分に先にマーカーで印をつけておきます
先生が答えてほしい部分に先に印がついていれば、大事な手がかりに注目しやすくなります。
●プライミング(予備知識を与える)
プライミングは学校での成功を助ける有効な方法です。
クラスで出される課題の予習をさせるのです。
道徳が大変苦手な子どもに、授業と同じ内容を一度家で取り組んでから学校に行かせたら、積極的に発表したり、授業に参加する時間が長くなりました。
プライミングは、リラックスした雰囲気のなか、課題に慣れさせてください。嫌がらずに楽しんでできることが大切です。
●先の予定がわかるようにしておく
誰もが先の予定がわからないと落ち着きませんが、発達障害の子どもはとりわけ予定が変更されると落ち着きません。
集会や防災訓練などでいつもの予定が変更になる場合は、親は必ず事前に情報を得て、子どもに情報を伝えてあげましょう。
お子さんが楽しく学校へ行けるように、支援者は最大限のフォローをしてあげたいですね。
(参考文献)自閉症を克服する リン・カーン・ケーゲル
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