◆普通級(フルインクルージョン)を選択する利点◆
就学先に普通級を選択すると、普通に発達している子どもと、一日を通して共に学ばせることになります。(普通級に在籍しつつ、時々通級に行く場合もあります)
もちろん、色々な問題やストレスがありますが、こんなところがいいところ!!という利点を書いてみようと思います。
●年齢に見合った行動とそうでない行動の違いを学ぶことができる
自閉症の子どもはコミュニケーションと社会性の領域に障害があります。
そのような子どもを、同じ障害のある子どもと一緒に教育しても、療育などで新たに身につけた行動を実践する機会がありません
●普通の子どもは見本やヘルパーになってくれる
中には、意地悪な子どももいます。ですが、それ以上に助けてくれる友達や、見本になってくれる子どもたちがいます。
担任の先生の適切な指導、保護者会等での周りの保護者への協力の取り付けがあれば、意地悪な子どもはほぼいなくなり、助けてくれる子どもたちが増えていくでしょう。
●特別支援学級に求められる行動と普通級に求められる行動は大きく異なる
普通級では、先生に注意を向けたり、静かに並んだり、先生の指示に一度で従うなどが期待されます。自閉症の子どもも、普通級では同じことを求められます。
自閉症の子どもは、このようなことは苦手かもしれませんが、スモールステップや部分参加等、最大限の補助をつけて、参加させてあげたいと個人的には思っています。
ただし、インクルージョンという考え方は比較的新しい考え方であるため、すべての学校にインクルーシブ教育の体制が備わっているわけではありません。
支援級判定を受けた子どもで普通級を希望する場合は『誰かがすべての授業に付き添わなくてはならない』という市町村もあり、お弁当持ちで朝から夕方までお母さんが付き添いで行っているケースもあります。
大学生に付き添い介助のアルバイトをお願いして普通級に行かせているケースもあります。
また、自閉症の子どもを普通級に入れると、はるかに発達している子どもたちの中で自分の子どもを見るのがつらい場合が多々あります。
学校から毎日のようにダメ出しの電話があると心が折れそうになるのも事実です。(身をもって経験済みです…)
そんな時は、子どもの最善の利益を考えるようにしています。
普通級にいるだけで、子どもは普通の環境で普通の子どもがするさまざまな活動に触れることができます。
支援級でするような個別指導などは、優秀な家庭教師を雇うなどして家でも用意してあげることができますが、普通級の環境は私がどんなに頑張っても、家では用意することができません。
とはいえ、普通級に通わせるのがどんなに大変か、親としてわかっているつもりです。
涙を流したのは10回や20回じゃありません。
少しでも通いやすくなるように、親として色々な工夫をしました。
どのように楽しく通学させたか、学習面についての工夫を以下の記事にまとめています。
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(参考文献)自閉症を克服する リン・カーン・ケーゲル
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