たまったアルミ缶を近くの回収ボックスに捨てようと車で向かう途中で
いつものお兄ちゃんを見かけた
回収ボックスにダンボールだけ捨てて、慌てて彼が曲がった道を追いかけた。
車の窓を開けて
「カンカンいる?」
声をかけた。
「はい!!!ありがとうございます!」
何度も頭を下げる
「きみ、いくつなん?」
「ぼくは32歳です!」
「がんばりや!」と手を上げると
歯のない口を大きく開けて人なつこい笑顔で
「ありがとう!」
なんだか心がキュンとしたので
彼のことを書きたくなった。
長文です。気軽にスルーしてくださいね( ◠‿◠ )
まだ若い彼は、(おそらく)中学校の通学に使っていたのだろうカバンを背負い両手の大きな袋に空き缶をたくさん詰めてひょこひょこ歩く。
彼を見かけるようになったのはもう7年位前だったかな?
まだ20代半ばだと思われる彼が、毎日職場に出勤するように朝からせっせと缶を集めて歩く
朝見かけた場所から何キロも離れた場所で午後見かける
ある暑い夏の日 信号待ちの車の中から見かけた彼は
歩道の縁石に腰を下ろし、首にかけたタオルで顔の汗を拭い、大きなカバンから取り出したタオルを巻いたペットボトルからゴクゴク美味しそうにつめたいお茶を飲み、そのあと汗で汚れたシャツを脱ぎカバンの中から出してきた綺麗にたたまれた白いシャツに着替えた。
あの、お茶やシャツはだれが用意したのだろう?
そんなことを考えながらなんだかクスクス笑った。
おまわりさんに声をかけられ声を荒げる彼を見かけたこともある。
あかんことしてるんやろうけど
なんか
頑張れ!って応援してしまう。
スーパーでアンパンを買う彼に
「今日はクリームパンやないんやね」と声をかける店員さん
黒塗りの車から降りてきた強面の男性が彼に手渡すカンカンの入った袋
満面の笑みで何度も頭を下げる彼。
ふふふ
愛されてるんだな^ ^
ふむ。あかんこともしてるんやろうけど
生きるってこういうことよな って
シンプルやんな
って
彼に会うたびにふつふつ
なんだか元気になる。
今朝のきゅんきゅん覚え書き
