こんにちは![]()
前回の続きなります。
前回は、息子の生まれた時から病院で発達の検査の予約を取るまでのお話しでした。
言葉が遅くずっと様子見だと言われ続けていましたが、いよいよはっきりと診断をしてもらえる機会です。
定期的にずっと通っていた大学病院の小児科の先生に紹介していただいて、同病院のリハビリ科にいらっしゃる言語聴覚士の先生に診ていただきました。
これまで「様子見」と言われる中でで、前に一度この言語聴覚士さんにはお会いしていて今回が二度目の対面となります。前回は幼稚園に上がる前の3歳のころでした。
そして今回が年中の冬ごろです。
この時に受けたテストはKABC-Ⅱという検査です。
書籍で調べると、検査は「適用年齢は2歳6か月~18歳11か月で広く幼児から小中学生、思春期、青年期の認知特性や習得度を測定するものとして使われる」とありました。
他にも種類がある中で、なぜこのテストを先生が選んだのかは理由は不明です。あとから調べると、発達検査としてはWISC-Ⅱのほうが一般的に思えるのですが、なぜこれだったのでしょう。うちの心配事が言葉だけだったので、言葉の理解度ということで学習に関するものから探る、ということだったのか。当時は、私の発達障害への知識も乏しく、「なぜこのテストなんですか」などという基本的な質問をすることすら、思いつくこともできず、聞けずじまいでした。
テストは子供にとっては長時間となるため、2日に分けて実施されました。1回40分くらいだったかな。子供と先生だけで検査を行い、親は外で待っていました。なので、実際のテストの様子は見られていませんので詳しい検査内容は分かりません。内容が広まると他の子が正確なテストが受けられなくなると言うことで、公開されていないと聞いたこともあります。
そして、出た主な結果が以下になります。
標準得点 90%信頼区間
認知総合尺度 93 (86-100) 平均-平均
継次尺度 111 (104-117) 平均-平均より高い
同時尺度 85 (76-97) 平均より低い-平均
学習尺度 83 (75-94) 平均より低い-平均
習得総合尺度 124 (117-130) 平均より高い-平均より高い
語彙尺度 106 (97-114) 平気-平均
算数尺度 155 (136-160) 非常に高い-非常に高い
※「90%信頼区間」とは、同じ検査を100回行った場合に90回はその範囲に入るという意味だそうです。
CHC総合尺度 108 (101-114)
長期記憶と検索 83 (75-94)
短期記憶 111 (104-117)
視覚処理 88 (78-100)
結晶性の能力 106 (97-114)
量的知識 155 (136-160)
数字がいっぱい並んでいますが、用紙には「85未満の領域が、苦手さがある領域」とあります。数字だけ見ると平均なんですかね…
検査後に主に言われたのは、
同時処理が苦手なので継次的に順序だてて示す方が本人はわかりやすそう。そして算数がズバ抜けて得意で、他との差があることが、親御さんが感じる違和感につながっているのではないか。とのこと。この状態だと、就学前相談に行っても普通級を勧められますよ、特に問題はないです!と。
あと補足するなら、人の顔を覚えるのが苦手でコミュニケーションを積極的にできない可能性もあると。(確かに「幼稚園のお友達の名前は分からないけど出席番号なら分かる」とよく言っていました)
そして、渡された用紙の総合所見の欄に書いてあったのが以下です。
今回の主訴(同世代の子と比べるとお話ができていない)に関しては、発達水準や語彙力など要因は考えにくいと推測されます。もしかしたら、知能検査では測定できない能力によってお話の難しさが出ている可能性があります。例えば社会性や対人スキル、こころの理論(相手の気持ちを読み取る能力)、性格(人見知り、恥ずかしさ、不安、緊張等)、興味関心ンのずれなどがあります。
まあ、要は問題ない範囲で性格のうちだと。
お医者さんに「問題ない」と言われて安心する人も多いかもしれませんが、私は子供に感じる違和感について何も解決していないと、モヤモヤが残る状態でした。その認識は夫婦でも一致していました。なのでここで一歩踏み込み、「でもやっぱり気になるから、言葉の学校的なものがあれば、行かせたいんですけど紹介してください!」と言いました。小学校に入れば、おいかけっこなどの単純な遊び以外に、もっと言葉を使ってコミュニケーションを取らなきゃいけない機会が増え、そこで本人が困ったら…、さらにはイジメに発展したら…、というのがいちばんの心配事でした。
すると、言語聴覚士の先生も「どうしてもと言うなら…」ということで、小児科の先生と連携して、渋々な感じで診断書を作ってくれました。診断名は「自閉症スペクトラム障害の疑い」と仕方なく無理やり付けたような診断名だったのですが、この診断書を見て初めて、息子は発達障害の疑いがあるのか、とハッとしました。確かに多少ショックもありましたが、それ以上にこれで違和感のある言葉に関して改善できる糸口が見つかるかもしれないという希望のほうが大きかったです。
ここからは、市への申請や、療育施設を自分で探さなきゃいけないという試練が待っていますが、療育に通うようになってからの息子の様子を見たり、すぐに相談できる発達障害の専門家の先生と繋がれたりしたことで、本当に療育につなげてよかったなと感じています。
今回の記事は、このブログのメインテーマであるハイパーレクシアとは少し話はズレてしましたが、言葉に関して困りごとがある場合、発達障害と診断を受けていなくても療育などにつなげられるという一つの例でした。診断されていない、もしくはグレーゾーンと言われたと言う方も、ぜひ一歩を踏み出してほしいなと思います。
最後におうち療育の一例を。
この検査でもあったとおり、うちの息子は順番に説明されたほうが頭に入ってきやすいようです。さらにハイパーレクシアの特徴である文字が得意なこともあって、予定が目で見えて分かると安心するし、いろんなことがスムーズに進められます。
前回の記事では、1日の流れを張り出したボードを紹介しましたが、今回は1週間の予定です。
これを張り出してから、予定をいちいち聞かれることもなくなったし、出かける直前にグズることが減ったと思います。(予定が分かっていない状態で、「今日はこの習い事行くよ」とか言うと「行くの知らなかった、行きたくない」というような状態に陥ることが多いので。ちなみに、言葉で説明できるわけではありませんが)。このボードのおかげで、幼い定型発達の弟のほうも、曜日や明日明後日の時間感覚を覚えていくことができました。普通の大人でもそうですが、予定が目に見えると分かりやすいし、忘れ防止につながりますよね。
今回、参考にした書籍は以下です。

