長男は3歳児クラスの年少から、自宅から1番近い公立保育園にきっちり卒園まで通いました。
徒歩5分〜8分という近さ!
しかし、最初は全盲の子どもを保育園に通わせることはできるのか?
そこから始まりました
そんな私が行った動きがこちら。
①歩行訓練士さんに相談
とにかく全く何も分からない状態なので、1番身近で信頼して相談できる歩行訓練士さんにまず相談。
すると、加配の保育士さんを付けてもらえるかもしれない、ということを教えてもらいました。
※歩行訓練士さんについては別の記事でご紹介します
②市役所へ相談
長男を連れて市役所へ入園したい意志を伝えることと、加配をつけてもらえるのかを確認しに行きました。
この時、必ず子どもを連れて行った方がいいです。
なぜなら、ほとんどの人が目の不自由な人と接した経験がありません。
そのため、言葉でその人の状態を聞いてもイメージができません。
直接目の前に本人を連れて行けば、言葉で伝えるよりもはるかに多い情報が市役所の担当者に伝わります
私が市役所の方に願ったねらいはたった1つ。
加配の保育士さえ付けたらこの子は保育園で過ごすことができるだろう、という考えにいたってもらうことです。
そのためには必ず子どもを連れて行き、直接見て接してもらいましょう!
お引越しなどがなければ、市役所の方とはこれから先長い長いお付き合いになります。
是非味方につけて、気軽に相談ができるような関係性を作ってほしいと思います
この相談で、長男のために加配を付ける必要があると市が認識してくれ、そのように上に要望を出すこと可能になりました。
ただし、要望を出しても100%付くかは分かりません。
その年、他にも加配が必要なお子さんがたくさんいたり、保育士さん数が足りない場合などは付けたくても付けられない状況になる可能性もあるかと思います。
幸い、有難いことに長男は年少~年長までの3年間、ずっと加配の保育士さんをつけていただけました
③入園希望の保育園で面談
【持参した物】
・自宅で遊んでいる物
・自宅で使っていて園に置いておいてほしい物
→クレヨンで書くと凹凸ができる網の板、レーズライター
・目が見えなくなった経緯をまとめた紙
【話した内容】
・自宅での様子
・今現在の園にある物で十分なので、長男のために何かを買い足すなどはしなくていいこと
・今ある物にちょっと手を加えたり、工夫したりするだけで、長男にとって過ごしやすい空間になることをアピール
・今後定期的に歩行訓練士さんにも園に来ていただいて、保育士さんたちの相談相手になったり、アドバイスしたりしてもらいたいことをお願い
④歩行訓練士さんと一緒に園へ行き、保育環境を整える
視覚障害児を受け入れる保育園側は初めてのことだらけで不安でいっぱいです。
もちろん親だけで行って、園に「こうしてほしい」「ああしてほしい」と伝えてももちろん良いかと思います。
しかし、親が言うより専門家が言った方が相手側は安心もできるでしょうし、何より説得力が違います
ここは歩行訓練士さんに頑張っていただきましょう!
【実際にした環境の配慮】
・ご飯を食べるテーブルとイスは1日中動かさない
・保育室に入るドアから一直線にそのテーブルがあり、そのテーブルづたいに行った先を長男のロッカーにする
・長男が座るテーブルやイス、ロッカー、タオルかけにはワッポンのシールを貼って目印
・長男のタオルかけは手洗い場から一番近い端にしてもらい、私が自作でシュシュに鈴をつけたものをタオルに装着
・ロッカーはワッポンのシールだけでは探しづらいので、段ボールをロッカーのサイズに合わせて切り、その段ボールに梱包材のプチプチシートを貼り付け、3段ロッカーの3段全てにそれを敷く
・保育室に入るドアから一直線にそのテーブルがあり、そのテーブルづたいに行った先を長男のロッカーにする
・長男が座るテーブルやイス、ロッカー、タオルかけにはワッポンのシールを貼って目印
・長男のタオルかけは手洗い場から一番近い端にしてもらい、私が自作でシュシュに鈴をつけたものをタオルに装着
・ロッカーはワッポンのシールだけでは探しづらいので、段ボールをロッカーのサイズに合わせて切り、その段ボールに梱包材のプチプチシートを貼り付け、3段ロッカーの3段全てにそれを敷く
歩行訓練士さんが理由を説明しながら、
過ごす保育室の空間を考えながら、
新たに物を買わなくても今ある物にちょっとした工夫をするだけで十分だということを実践しながら、
具体的に環境を整えていただきました
入園前に行ったことは以上です。
最後に改めてまとめますね
①歩行訓練士さんに相談
②市役所へ相談
③入園希望の保育園で面談
④歩行訓練士さんと一緒に園へ行き、保育環境を整える
です!
住んでいる地域によって入園の仕方は異なるかと思いますが、私が経験した流れはこんな感じでした
歩行訓練士さんを間に挟んで進めていったことで、様々なことがとてもスムーズにいきました。
本当に頼りになります
また、地域によっては間に入るのが盲学校の先生だったり、地域の保健師さんだったり、支援センターの方だったりと、色んなパターンがあると思います。
信頼のおける方と一緒に進めていくことが大切
だからたくさんの情報を得て、たくさんの方々と積極的に関わり、親自身が自分の周りの世界を広げていってほしいです。
それが子どもの環境に直結すると私は思っています。
ただ、自分に無理をしてまで広げようとしなくていいんです。
無理のない範囲でいいんです。
頑張り過ぎないでいいんです。
障害のあるお子さんを持つ親御さんは、どこか「この子のために」という思いが無意識レベルで強いなと感じます。
だから気付かないうちに頑張り過ぎてしまうことがある
気楽に行きましょう〜
あなたの人生が素晴らしいものでありますように!