ねぇ、君はさ。

裸の王様ってお話し知ってる?



僕はさ、子供の時の読んで


あんなふざけたお話し、ありっこないって思ってたのさ。


だって、いくらなんでもふざけ過ぎてるよ。

裸なのにさ、立派な服を着ているように見えるわけないじゃないか?



だけどね、今、僕にはそれがわかるんだ。



大人になった僕には、それがよくわかるんだ。



たとえばこれは何色に見える?



$スポンジこゆたんの大人の自由研究


そう、青色さ。


だけどね、大人の世界では、それがわかりきった答えでも


青ってはっきり言えないときがあるのさ。



そんなときはどういうと思う?


「赤ではない。」っていう人もいればね、


「海の色に似ていますね。」っていう人もいるだろう。



「いまちょっと、その色が思いだせません。」って答える人もいる。


とにかくさ、自分でははっきり答えがわかっているのに、


ちゃんと言えないことが、大人になったら出てきちゃうんだ。


それもたくさん。



おかしいだろう?


僕もおかしいと思うよ。


そしてさ、もっとおかしいことに、いつのまにか、


自分が青だってわかっていたことさえも、


忘れちゃう大人たちがたくさんいるんだ。



だからさ、君たちには知っていてほしい。


自分の眼で見たことを忘れないことの、大事さを。



何が起こっているのかを、しっかり自分の眼で見ることの大切さを。



いいね、約束だよ。