なんともすごい試合これぞボクシングです
世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチ12回戦が
23日、東京の両国国技館で行われました。
フライ級の王者内藤大助選手は4度目の防衛をかけ
同級13位の山口真吾選手(29)と闘いました。
試合は序盤から乱打戦という好試合となりました
試合は序盤から両者が打ち合う乱打戦となった。
そこで光ったのが、王者・内藤大助の的確なパンチだった。
変則的なモーション、フックで山口を翻弄した。
1ラウンドで内藤が左右のフックが山口の顔面をとらえると
3ラウンド目も左右のフックが効果的に入った。
しかし挑戦者・山口も打ち合いで負けていなかった。
2ラウンド目に山口の右ストレートが入ると
4ラウンド目はコンビネーションと連打で内藤をとらえた。
しかし第5ラウンド、内藤の強烈な右フックが
山口の顔面をとらえると、徐々に試合は内藤ペースに。
7ラウンドでは内藤の右ストレートで山口がよろめくシーンも。
挑戦者・山口選手(左)を攻める内藤大助選手(右)
試合は後半に入ったが、スタミナには自信がある両者は打ち合いをやめない。
しかし8ラウンド終了時のオープンスコアでは
3人の審判中3人が内藤を支持しており、試合は内藤が有利に運んでいた。
だが内藤は守りに入らなかった。とにかく攻め続ける。
第9ラウンドで内藤の左フックが顔面にクリーンヒットすると
第11ラウンドだった。
内藤の鋭い左フックが山口の顔面をとらえると
山口の動きが一瞬止まった。その一瞬を逃さなかった。
立て続けに右フック、右ストレートでダウンを奪うと
その後は怒涛の攻撃
最後はレフェリーが間に入り、内藤のTKO勝利が決定
内藤は4度目の防衛に成功
さらに自身が持つ国内最年長防衛記録を34歳3か月で更新した
一方の挑戦者・山口は善戦したが、あと一歩届かず。
3月には世界ボクシング協会(WBA)フライ級王者の
坂田健史と闘い、ダウンを奪ったものの判定負け。
それ以来の世界挑戦だったが、最後は内藤が上回った。
今日の試合、勝った内藤選手はもちろんですが
敗れた山口選手にも、あっぱれの拍手をあげたいです
最後まで内藤選手のパンチをもらいながらも
果敢に前に出るその姿は、心に残るものがありました。
でもやっぱり内藤選手は強かったですね。まさにあっぱれです
「いやあ~、相変わらずダメですね~。
勝ったから嬉しい、でも反省すべき点はいっぱいあります。
山口君に研究されていたのでしょう、やらせてもらえなかった。
今日の課題は、有利だ有利だと言われる中
その通りの試合をやろうと思っていたのですが、まあ勝ててよかったです。」
内藤選手は試合後、このように語っていました。
おめでとうございます
それでは、また