そして07年日本シリーズ第5戦。
この日は中日にとって、いや野球界にとっても
間違いなく歴史に残った試合となったでしょう。
史上初の快挙だったのですから。


日本シリーズ第5戦試合経過・・・
中日の先発は山井
シーズン途中から先発入りした。
もちろん日本シリーズ初先発
だが失礼な言い方だが、不気味なほど落ち着いていた


これ以上ない立ち上がりだった。
1回表、先頭のうるさい森本を
伝家の宝刀スライダーで遊ゴロにしとめると
続く田中もスライダー空振り三振
不調の稲葉も外角スライダーで完全につまらせ二ゴロ。
2回表も3者凡退にとり、流れを中日に引き寄せる。


2回裏、先頭のウッズ左安で出塁すると
続く中村紀右中間突破の二塁打で無死3塁2塁のチャンス。
空振り三振に倒れて1死3塁2塁となるが
続く平田が外角高めの直球を右犠飛、これで1-0。
中日が1点を先制するが、まさかこれが決勝点になるとは。


1点の援護をもらった山井
1点をという僅差が良かったのだろうか。
直球山井特有の山なりのスライダーのコンビは抜群。
さらにシュートで横の揺さぶりをかけて
日本ハム打線を次々と打ち取っていく。
出塁すら許していない状況だった。


しかし山井バックが支えたのも忘れてはならない。
4回表には森本の打席時、二塁手の荒木
やや二塁よりにして二遊間を狭くしていた。
それも昨年と交流戦のデータがあったから。

森本の打球はちょうどその二遊間へ。
すばやく打球に反応し、ダイビングキャッチの好プレー
さらに素早く一塁に送球してアウト
このプレーは本当に大きかった。
そして何よりも計算しつくされていたプレーだったのだ。


そして8回表、セギノールを初球スライダーで遊ゴロ
続く工藤は内角スライダー空振り三振
この時点で7回2/3完全試合という日本シリーズ新記録を樹立した。
続く坪井もフォークで中飛。


山井投手

8回を完全で投げ抜いた山井投手


そうなるとファンの注目は、日本シリーズ初の完全試合だった。
しかし9回表には、なんとなんと岩瀬がマウンドへ、
山井マメを潰してしまい、投げれる状態ではなかったとのこと。
この判断も、落合監督しかできないだろうし
よくここで岩瀬にスイッチできたな、と思う。


「今までのリリーフで一番緊張した。」と後々岩瀬は語る。
それもそうだ、完全ペースでのリリーフなんてないだろう。
しかしさすがは竜の守護神。
きっちりと3者凡退にとり、この瞬間
日本シリーズ初の完全試合リレーが完成した。
そして53年ぶりの日本一を勝ち取った瞬間でもあった。


日本一!!

日本一を決め、胴上げされる落合監督


さあ、今年もそろそろキャンプの季節になりました。
キャンプが始まればオープン戦も始まり
それが終わればすぐに08年のシーズンが始まります。
今季はどんな感動的な試合を魅せてくれるでしょうか。


それでは、また♪