今年、優勝した中日において
先発投手の活躍が光りました。
エースの川上投手、成長著しい佐藤投手、
日本シリーズでも好投した朝倉投手。
そして忘れてはならないのが、
41歳のベテラン左腕山本昌投手です。
今日の「思い出ゲーム」では、山本昌投手が
ナゴヤドームでノーヒットノーランを達成した
9月16日の中日×阪神戦を書いていきたいと思います。
試合経過・・・
猛烈な勢いで首位中日を追い上げる阪神。
9月15日から、ナゴヤで首位中日と2位阪神の
首位攻防戦3連戦が始まった。
初戦は、エース川上が力投で8回まで阪神打線を零封。
その象徴だったのが、4番金本を完全に封じ込めたこと。
打線もつながり、初戦は7-0で圧勝した。
そして次の日の16日。先発はベテランの山本昌だった。
阪神先発は福原。
先制したのは中日。
1回裏、1死から井端が
右翼ポール際に運ぶ第6号ソロ本塁打で1-0と先制。
4回裏には、1死から福留が中二塁打で出塁すると
ウッズが高めの直球を完璧に打ち返すと
打球は右翼ポール際に入る第34号2点HRで3-0。
先発は山本昌。
「最初は相手の早打ちに助けられた。でも腕は振れていた。」
初球からどんどん打ってくる阪神打線を
まるであざ笑うかのように
スライダー、カーブ、伝家の宝刀スクリューを
丁寧にコースに投げ分けて、凡打の山を築く。
だが4回表、先頭の赤星の三ゴロを森野が失策。
バントで1死2塁とピンチになるが
シーツを力のない右飛、金本を当てただけの三邪飛でとり
これで最初で最後のピンチを脱した。
その後も無安打の投球が続く。
球場の雰囲気も、だんだん落ち着かなくなってきた。
山本昌は言う。
「そのうち打たれるだろうと思っていました。
でも9回は本気になりました。」
9回表、先頭のスペンサーは良い当たりの中飛。
中村豊は三ゴロ。そして最後の打者赤星も三ゴロで
ゲームセット!!
その瞬間、まるで優勝が決まったかのように
ナインがマウンドに駆け寄った。
史上最年長でノーヒットノーランを達成した山本昌投手
本当におめでとうございました!!
試合後、落合監督も喜んでいました。
「こんな試合でノーヒットノーランをやるなんて、
ご褒美だろ、マサの。」
そして当の本人はこう言っています。
「素直に嬉しいけど、大事な試合で
チームが勝ったことの方が嬉しい。」
この試合で、間違いなく中日の優勝は決定したことでしょう。
それでは、また♪