今日は久しぶりに今季の竜を「思い出ゲーム」
振り返っていきたいと思います。
今日は開幕2戦目、たぶん皆さんも憶えている試合だと思いますが。


試合経過・・・
アレックス劇的サヨナラ満塁弾で決着した翌日。
中日先発は山井
しかし立ち上がりが不安定で2回までで3失点。0-3。
しかしその後は、昨年のような直球スライダー
コンビネーションが冴え渡り5回を3失点で抑え込む。


打線は沈黙を続けていたが、中盤に盛り返す。
5回には、荒木左犠飛で1-3。
6回には、ウッズ移籍後初の本塁打(ソロ)で2-3。
さらに8回には、福留中犠飛も飛び出したが・・・。


投手陣は、山井の後はルーキーの鈴木が目立った。
「腕をしっかり振ることだけを考えました。」
変則モーションから投げられる力のある直球を武器に
1回を2三振でピシャリと抑えた。


しかし試合は9回裏、スコアは3-4と1点ビハインド。
マウンドにはハマ、世界の守護神・佐々木
昨日のような奇跡はもう起きないだろうか・・・。


1死から谷繁が三遊間を破る左前打で出塁。
ここから落合監督冴え渡った采配が光った。
守備の要である谷繁に代えて、代走に俊足の英智を送る。
そして代打に高橋光が打席に入る。
もし高橋が外野を割れば、英智は一気に生還できるが、
本当の狙いは別のところにあったのだ。


その頃、マウンドの佐々木には悪夢のような“デジャブー”が蘇っていた。
それは忘れもしない昨年の8月4日のナゴヤドーム。
延長11回1点リードがありながらも、
井端立浪計3盗塁(その中には重盗も)でかく乱された。
結局、井上サヨナラ打を浴びたのだった。
そして今、1塁上には俊足の英智がいる。あの日の二の舞にはならない―


佐々木は、盗塁阻止のため
普段はやらない『クイック・モーション』で投げた。
初球、134キロの力のない直球がスッと高めに入ってきた。
それを高橋は見事に捕まえた。
打った瞬間に分かる左翼席へのサヨナラ2ラン本塁打で5-4。
もうナゴヤドームは歓喜、歓喜だった。


試合後、落合監督はこう言った。
「佐々木は、普段は投げないクイックを投げただろう。
1点差。もし俊足の英智が2塁に進めば
ワン・ヒットでも点が入る場面だった。
英智は、佐々木にプレッシャーを与えるための代走だったのだ。
それを監督はすべてを知っていた。
この日の奇跡は野球の神様ではなく、
監督がもたらしたものだったかもしれない。


それでは、また♪