ハンバート ハンバートさんの「ぼくのお日さま」という曲を聴きました。
ハンバート ハンバートさんの名前も知らなかったくらい全く初めて聴く曲だったのですが
思わず泣いてしまうほど感動してしまいました。
冒頭の
ぼくは言葉が うまくいえない
という部分を聴き、もしやと思いましたがこの曲は吃音症もちの人の歌だったのです。
僕自身も吃音症もちで、生まれて18年ずっと言葉がどもることに抵抗を感じ、吃音症もちの人にしか分からないような苦難を感じてきました。
ここからは僕のできごとですが、特に吃音で嫌だったことは小学校のときのクラス替えです。
初めて会う友達に吃音のことを笑われたり、「なんで普通に言えないの?」とか「落ち着けよ」などと言われるのがとても嫌で学校に行くのが億劫でした。
今では経験則的に積み重ねてきたどもりの対処法を使いながら話しているので昔よりもひどくどもることはほとんどなくなりましたが、どもりは『波』でくるので、ひどい時期などもあって、今でも会話したり、プレゼンするのはとても苦手意識があります。
しかし、小学校でも低学年からの友達はこんな僕でも楽しく話してくれたので、幸いにも今でも話すのは好きで、いっぱい話そうとしてしまって、いっぱいどもっていまいます(笑)
大学生になってもどもりを笑う人が実際にいて、見ると悲しくなってしまいます。どもってしまってでも、自分の言葉を伝えたいという思いで必死に努力しているというのになんで笑うのでしょうか。
この歌では、そんな僕たち吃音もちの人の言葉をそのまま代弁しているようで、少し理解者がいた、この歌を聴いた人にもわかってほしいという思いで、多少救われました。
とくに
ロックがぼくを待っててくれる
や
歌ならいつだってこんなに簡単に言えるけど
の部分が歌っているときはどもらない僕にもとても当てはまっていて、
それが理由で歌うのが好きというのもあるので非常に共感して感動しました。
僕も趣味でもずっと歌い続けるべきだと思いました。
世の中にもっと吃音もちの人への理解が広まり、吃音もちの人が自信を持ちやすい世界になっていったらいいと思いました。
ここまで歌詞に感動したのは「トイレの神様」以来ですね。
いい歌に出会いました。
