― メガソーラー開発が突きつける現実 ―

 

脱炭素の時代に入り、「再生可能エネルギー」は希望の象徴となった。
しかしその裏で、森を切り拓き、斜面を削って設置されるメガソーラーが各地で増えている。


環境を守るはずの設備が、環境そのものを壊しているのではないか――そんな矛盾が見えてきた。

 

森の伐採がもたらす影響

 

山林を造成してソーラーパネルを設置すると、
保水力が低下し、土砂崩れの危険が増す。
また、伐採により小動物や鳥の繁殖地が失われ、
森に生きる生物の移動ルートが断たれる。

本来CO₂を吸収するはずの森林を削ってまで再エネを進めることに、
「本当に持続可能なのか?」という声が各地で上がっている。

 

📚 参考:

クマ出没と人の生活圏

 

2025年、日本ではクマの出没件数と人身被害が過去最多を記録。
春から夏にかけて69人が被害を受け、5人が命を落とした。
山の実りが減り、クマは餌を求めて人里へ降りざるを得ない。

背景には、過疎化や林業の衰退、そして山と人の境界が崩れている現実がある。
メガソーラーによる森林改変も、この構造変化の一因と指摘されている。

 

📚 参考:

森と人の関係を問い直す

 

再生可能エネルギーは必要だ。
だが、「どこに」「どんな方法で」設置するのかを誤れば、
自然と人との共存は崩れてしまう。

森を守ることと、エネルギーを得ること。
どちらも未来には欠かせない。
だからこそ、開発と保全のバランスを地域ごとに設計することが重要だ。

クマが人里に現れるのは、自然が私たちに「限界を越えている」と伝えているのかもしれない。
静かな森の声に、いま一度耳を傾けたい。

 

📚 参考: