こんにちは。オーストラリアで生まれ育つ6歳の娘に、家庭で日本語を教えている日本語教師です。

 

今日は、学研の間違い探し漢字ドリル(小学1年生)が終わったので、それについて思うことを書きます。こうしていくつかドリルや教材のレビュー的なものを書いてきて最近思ったのですが、私、学研が好きですね。出版社で選ぶことはしないのですが、どうやら私の欲しいものを一番提供してくれているのが学研さんなのでしょうね。相性がいいようです。

 

 

どんなドリルかと言うと、書いてある通りなのですが、まず1年生の漢字を使って書かれた簡単な文章を読みます。次のページには先と同じ文章があり、その中には漢字が間違っているものがあるので、それを探し出して正しい漢字に訂正します。まとめテスト的なものも、基本的には間違い探しをして、正しい漢字に修正していくものです。書かせるタイプではありません。音読の練習にもなり、一石二鳥の素晴らしいドリルです。幼児期には書いたり運筆にこだわったりする前に、まず形や意味、読み、使い方などを覚えられる漢字ドリルがいいと強く思っていましたので、これは私としては大ヒットのドリルでした。

5歳の娘にもけっこう簡単に読める文章で、確か一年以上前に始めて、半分くらいやって戸棚で最近まで熟成させておりました。他の教材に興味が移ったのでね。ここ数週間で残りをやってみましたが、1年生の漢字は数も少なく、何より簡単で、あまり復習はさせていなかったのにも関わらずしっかりと覚えており、あっという間に終わってしまいました。ここ1年近く、2年生の漢字を重点的にやっておりましたので、一旦1年生の漢字に戻ってみるとかなり楽々と解いている様子でした。読むスピードも5歳の時の倍はスムーズだったと思います。以前にも書きましたが、彼女の音読力の向上もありますが、集中力とか、目で追う力とか、そういう発達も大きく貢献していると感じます。

あとは、ここ最近はずっと書くタイプの漢字ドリルをやっていて、しかも2年生のものを重点的にしていたので、レベルが一気に下がって容易いと感じたのも、やる気につながったのだと思います。

同じ間違い探しシリーズの、2年生のドリルもあるので今はそちらに移行しています。3年生の分もあったらよかったのですが、残念ながら2年生までしか作られていません。

 

というわけで、書くことを求めていない人にとっては、とってもお勧めのドリルです。

 オーストラリアで生まれ育つ6歳の娘に、家庭で日本語を教えています。今日は最近娘がハマっている音読練習について紹介します。

 うちでは、日本語教育として、毎朝5分国語ドリル、寝る前に30分日本語タイムと称して日本語の読み書き習得に役立つ勉強をしています。やることはその時期によってまちまちで、漢字のフラッシュカードをやったり、ドリルをやったり、音読の練習をしたり、娘に決めてもらっています。

 最近は音読が気に入っており、毎晩30分ONE PIECEを音読しています。好きな場面や、文字が多すぎず、字が小さすぎない場面を読んでいます。

 読んだことがある方はお分かりだと思うのですが、ONE PIECEって、他の少年漫画と比べても、けっこう読みにくいです。最初の数巻くらいはコマも文字も大きくて読みやすいんですが、徐々に全てが小さくなり、文字量も情報量も多くなります。娘はひらがなを読んでいるので、漢字の横の小さなフリガナを読むのが大変なんです。難しい言葉も多いので、絵本を読んでいる時に比べてたどたどしいです。

 でも、好きという気持ちはそういう読み辛さを小さな障害としてしまうようです。絵本だったら休憩しながら読んで、15分もすれば疲れてしまうのですが、自分で選んだコミックだと30分間ほぼ読み通しです。けっこう型破りなコマ割なども、正しい順序で読んでいますので、この調子で頑張っていけば後1,2年で自分で勝手に漫画を読みだすようになるのではないかと思います。(ジャンルにもよりますが)

 

 漫画を読むようになった経緯を考えてみたいと思います。最初はアニメからでした。一緒に最新話までアニメを見て(半年近くかかりました)、漫画も全巻揃えて、まず私が好きなのでずっと読んでいました。(私も今も読んでいるし、WJ本誌もサブスク中)そうすると娘も興味をもって一緒に読むようになり、最初は絵を見ていただけだったのに、いつの間にか時々自分で読むようになっていました。私は自分の好きなことをしているだけですが、親の影響が大きいのかもしれません。あとは、ここ数か月、毎晩の読み聞かせに絵本ではなくONE PIECEのコミックを読まされており、自分でも読みたくなったのかもしれません。

 

 音読中に、たどたどしい口調で『頭蓋骨粉砕しちまえ』とか、『串刺しにしてやる』とか、6歳の少女が普段口にしない言葉が出てきますので、そういうのが苦手な方にはお勧めはしません。(私は楽しんでいますが。)大事なのは、色々な言葉に触れること、それを適切な場所で使えるようになることです。そういう言葉は他の人がいるところでは使わない、誰かに対して使わない、ということを教えていくのは親としての役目ですね。

 オーストラリアで生まれ育つ6歳の娘に家庭で日本語を教えています。今日は娘のこれまでの音楽とのかかわりと、そこから派生した日本語力について書いていきます。

 

 耳がいい人は語学の習得も早いと言われていますが、そういう一面も確かにあります。読み書きの能力は直接関係ないので一旦置いておき、ここでは音楽を聞いたり奏でたりすることと、話す、聞く能力との関係を考えていきます。

 親の私自身は、幼いころから音楽に触れており、演奏するのも聞くのもずっと好きでした。そんな私は基本的に音にあふれた生活をしているので、娘にとっても音楽が大変身近なものだったと思います。

 乳児期は意識して静かな環境を作ったり、ゆっくり話しかけたりしていましたが、音楽も積極的に聞かせていました。4歳くらいまでは意識して娘の情操教育と、日本語教育によい音楽を、娘の発達段階を考慮して、生活にとりこんでいました。2,3歳の頃は子どもの歌や童謡をたくさん聞かせたり、一緒に歌ったりしていました。ピアノは3歳から日本の先生に習っています。そのころから時々動画で音楽を楽しみはじめ、子ども用の音楽だけではなくJ-POPも聞くようになりました。ディズニー等の映画にハマった時は英語版の歌が主流のオーストラリアで、それに抗うように日本語版をかけたりしていましたし、自分の好きな洋楽は我慢して、昔は私も結構気合を入れて意識的に音楽を活用していました。5歳くらいまではPOPSはテンポが速く難しい言葉が多いので、次々新しい歌を聴かせるよりは、いくつかのお気に入りを一緒に歌っていました。何となくでも歌詞を覚えてほしかったので。それでもすべての言葉を理解していることはなかったですし、言い間違いも沢山あり、まだまだ口がまわりませんでした。5歳からは少しづつ歌を聞いて分かる言葉が増えたり、日本語のリズムや言い回しに慣れてきて、歌に合わせて歌えるものも増えてきました。最近は私が好きなJ-POP(主にアニソンですが)を垂れ流していることが多いのですが、私がサポートなどしなくても自然に歌を覚え始めました。

 いつのまにか曲名を覚えていて、それを教えてくれた時はビックリしました。(Spotifyに表示されている題名を自分で勝手に読むのです、最近。私は曲名はあまり知りません。いちいち確認しないし)あとは、一度しか聞いたことのない曲も覚えていたりすることは3歳ごろからあるのですが、え?そんな曲あったっけ?なんて私がうろ覚えの場合もあります。(私がSpotifyでかけているんですがね汗)言われた通り曲を探すと、ちゃんと出てくるので毎回度肝を抜かれます。最近は、歌から聞き取った言葉の意味を聞いてきたり、内容について質問してきたりして、意外とちゃんと聞いているのね?と感心しています。先日は、ある歌が流れている時に、『会いたい人って誰だろうね?たぶんクマのぬいぐるみじゃない?』と言われ、それまでテキトーに聞き流していた私は慌てて歌に集中し、『ラブソングだから多分好きな人だよ。』と返しましたが。

 というわけで、なんだかとりとめのない文になってしまいましたが、結論。音楽は耳を鍛えるし、歌から言葉も学ぶし、聴解力も上がります。これからもドンドン私の好きなアニソンを垂れ流していこうと思っています。

 ちなみに私はラジオもけっこう好きなので、最近はかけていることも多いのですが、それが娘の日本語上達にどう影響しているのかは、また後日にします。

 

オーストラリアで生まれ育つ6歳の娘に家庭で日本語を教えています。今日は本日終えたこちらのドリルについてです。

 

今年の二月(5歳半くらい)から始めたこのドリルは、半年足らずで終わりました。2年生の漢字は半分くらい読めるけどほとんどうろ覚えの状態で、画数も多いし、まだ書き取り練習はやらせたくないと思っていましたが、娘自らがやりたいと言い出したのでした。集中力があまり続かないので、学校に行く前、毎朝5分だけと決めて欠かさずやってきました。学校がない日も日本へ帰国した間もわりとやっていたので、毎日たった5分の勉強時間でしたが思っていたより早く終わりました。習慣化するのは最初こそ大変でしたが、慣れてしまえば自動的にスタートできるので、イライラすることもなく快適でした。

 内容は、まず、いくつかの漢字の書き取り練習後、次のページで読み書きの確認テストをします。それが数ページ続くと、まとめテスト的なものがあり、また新しい漢字へと続きます。よくある漢字ドリルのパターンですね。

 単元が終わると、ご褒美としてシールを貼れます。これが娘には大ヒットでした。シールはパズルのように絵の一部になっていて、6枚または8枚のシールを全て貼り終えないと、どんな絵が完成するのかわかりません。もちろん最初にこれから貼るシールのみのページがあるのですが、順番はバラバラです。その上娘の大好きなキラキラドラゴンということで、この完成形が見たいがために頑張っていましたね。

 ドリルとは直接関係ないのですが、5分だけでも集中させるというのは、未だに難しい時もあります。ドリルをやり始めたはいいけど、線を引いたり落書きしたり、無駄な時間を過ごすこともまだまだあります(泣)そんな時は、一度タイマーを止めておだてたりなだめたり、なかなか一筋縄ではいきません。ということで、こんな感じの汚い仕上がりです。これでもこの半年でこの上なく運筆が上達し、少しづつ書き順についても教えていますが、まだ基本的には好きな順に書いてもらっています。書けるようになるためではなく、漢字の形を覚えてもらうためですから。

 まだ二年生の漢字は覚えきれていませんし、書き込んでいるものを消しゴムで消して、最初からまたやってもらうのも良いかなと考えています。シール部分は完成してしまったので、自分でシールとシール台紙を作ろうかと考え中です。

 

オーストラリアで生まれ育つ6歳の娘に家庭で日本語を教えています。今日は先日最後まで使い終わった、こちらのドリルについて感想を書いていきたいと思います。

 

 

確か去年5月ごろ日本に帰国した際に購入したと思うのですが、やり始めたのはその後ですので(5歳過ぎぐらい)、だいたい一年くらいかけてゆっくりやってきました。毎日続けてやっていた時もあれば、34か月本棚で寝かせていた時期もあったのですが、5歳にしてはコツコツやってきたと言ってよいでしょう。

 内容は、ことわざや俳句、古典の一部や童話など多岐にわたり、いわゆる声に出して読みたい日本語がカバーされています。最初は数行の簡単な文から始まり、最終的には何行にもわたるお話の音読となります。裏のページには関連する簡単なクイズや塗り絵がありますが、やらなくても問題ないのでほとんどやっていません。文章はひらがなのみですので、ひらがなが比較的スラスラ読めるお子さんにとっては特に問題ないかと思いますが、古文を読むのは一苦労かもしれません。知らない言葉や言い回しばかりで、言葉がどこで始まりどこで終わるのかがわからないので、たどたどしくなります。

 うちの娘の場合、5歳半くらいまではあんまり長い文は読むのが面倒と感じるみたいで、積極的には読んでくれませんでした。そんな時期は無理せず音読練習をお休みさせていたので期間が開いてしまったのですが、しばらくしてから音読に戻ってきたところ、6歳になりかなりすんなりと練習するようになりました。これはひらがなを読む力そのものがついてきたというより、年齢に伴い集中力が上がったからはないかと思います。読みやすい文章でも、以前は読み始めるまでに時間がかかったり、1ページごとに休憩したりしていましたが、今は次々に読んでいます。このドリルを再開した時はあと15ページほどで終わる、という感じだったと思うのですが、あっという間(多分23日)で終わってしまいました。適齢期に適切な学習をさせるというのは大切だと改めて考えさせられました。

 音読は何度でもできるので、一通り終わったこのドリルも、しばらくしたらもう一度やってもらおうと思っています。その際には、成果がわかるように、娘が好きなキャラクターのシールとそれを貼る台紙も作ってがんばってもらいます。できたら一つシールを貼る、というのがどのドリルでもモチベーションキープにつながっているようです。

 そろそろ教科書的な音読にも入っていきたいので、買いためてきた音読練習の本の出番かもしれません。