山本 熱史のブログ -6ページ目

カポの使い方 その4 

(歌いやすくするために)

さて前回までのカポの使い方13

チューニングの狂いの問題は

ほぼ解決できたかと思いますが

ステージでは何が起こるかわからない

いざとなればペグを回して

調整しなければならないときもあるでしょう


慣れた人は演奏中にペグを回して

チューニングしてしまう強者もいます

演奏前に気が付かなかったちょっとした音の狂いが気になってしまうと歌に響いてきます

最初にちゃんとチューニングしておかないとだめだろうと思われるでしょうが

基本的に全フレットの全ての音がピッタリ合うギターってほとんどないのではないかと思います


だからある箇所では合っていても他の箇所では合わないことがあります

低いフレットでピッタリ合っていても高いフレットでは合わなくなったりもします

だからチューニングするときは曲の中で使うコードなどを弾いて狂いがないか確認しておくといいんです

チューニングメーターだけに頼らず

自分の耳を信じて曲に合ったちょうど良いチューニングを目指しましょう

これはステージに上がる前にやれることですね

どうしても合わない場合はギター屋さんに相談しましょう!


さて ここでカポの話になります

開放弦でせっかくチューニングしたのに

カポを付けると全て台無しになってしまいます

弦長も短くなるので音も合いにくくなります

更に開放弦の伸びのある音が使えないので

曲によってはショボい演奏になってしまうこともあります


開放弦はナットで挟まれているのでギターの音の伝わり方が大きいです



カポでは実際はフレットから伝わるのでその違いが歴然としていますね



つまりカポを使うといろいろとデメリットがあります

出来ればカポを使わない方が気持ちよく歌えるのではないかと思います

もちろん曲や弾き方にもよるので全面否定をする訳ではありませんが デメリットもあるということを知っておいていただきたいと思います



それではどういう時にカポを使うのがいいか?

上記のデメリットもあることを知りながら

それでもあえて使うのはどういう時か?

その他ライブで使う時のポイントなど

カポを使うメリットについて

次回に説明したいと思います


最後まで読んでいただきありがとうございます

    ⚪︎クリップ式とネジ式 どちらがいい?

 ⚪︎究極のカポ

 ⚪︎カポは使わない方がいい?


前回までにクリップ式とネジ式の

カポについて説明しました

ではどちらがいいのか?

原理的にみてもネジ式の方がチューニングの狂いはより少ないかと思います

でも操作性はクリップ式の方が簡単ですね

この講座(講座になってしまった(^^;;  

では弾き語りライブ演奏を想定しているので

操作が簡単なクリップ式を

お勧めしたいと思います


全てのカポを試した訳ではないので

何とも言えませんが私の使っているKyser社製のものはバネが余り強くなくクリップ式の中でもチューニングが狂いにくいように思います



また長年使っているとバネが弱くなってきたのか余り狂わなくなって来ました

カポで握力トレーニングをしていると

いい感じになって来るかもしれません()


最近は使用しているギターメーカーの

カポを使っていますが

自社ギターのネックの形状に合わせた

クッションが付けられており

ピッタリフィットします



しかし、いかんせんバネが強いので

これも握力増強過程を経て

良くならないかと期待しています

これにバネの強さを調整できる

ネジがついていたらいいなと思います

クリップ&ネジ式 そんな究極のカポ 

出て来ないかな?


さてここまでカポの説明をしておきながら

申し上げにくいのですが

カポはなるべく使わない方が良いです

開放弦の音の響きはバックバンドでベースを弾いてもらっているようなもの

これをカットするのはもったいない

他にもカポによるデメリットは

たくさんあります

もちろんメリットもありますが

これらは次回に説明したいと思います


長文お付き合いありがとうございました

カポの使い方 その1

(チューニングの狂いを無くすために)


これからアコースティックギターで

弾き語りをしてライブに出演したい

と思われる方のために

ぜひ知っていただきたいことを説明したい

と思います

今回はチューニングの狂いなく

カポの装着の仕方について説明します

《カポの付け方 その1   クリップ式カポ》

今回は一番ポピュラーなクリップ式について

装着する時のポイントを説明します

皆さんはギターにクリップ式のカポを付けて

チューニングが狂ったという経験はありませんか?

私もこのクリップ式のカポをつけると

必ずチューニングが狂って

せっかくステージ前にチューニングしたのに

カポをつける度にまたチューニングをやり直さなくてはならなかったのです

またカポを付けてチューニングし直したら

外した時にまたチューニングしなければなりません

まず どうしてカポをつけると

チューニングが狂うのか?

その原因を探ってみましょう


クリップ式の場合は写真のように

クリップを開いてネックを挟むので 

カポの根元がテコのようになって

弦を引っ張ってしまいます

そのため特に6弦などが引っ張られて

音程が高くなってしまうのです


この対処法として

1.クリップを大きく開いたまま

カポの接地面をフレットに押しつけて

最後にクリップから手を離して装着する

この場合 左手でカポのバネを開いたままにしておきます そして右手を用いてカポの接地面を指板に向けて上から抑えるようにすると上手くいきます

2.右手で弦を引っ張りながら装着する


というやり方を考案しました


どちらのやり方でも

そこそこチューニングの狂いは無くなるのですがステージなどでは2の方がスムーズにやれました

しかしながら、弦を引っ張りすぎると

元のチューニングが狂ってしまう可能性もあります

どちらがいいか?

一度試しにやってみてください


ただしこれらの方法でも

多少チューニングが狂うことがあります


このクリップ式のカポは

バネを使っていますが

そもそもこのバネが問題を抱えているのです


カポの種類によってもバネの強さが違いますが バネの力が強すぎると

カポ装着 = 弦を引っ張る

ということになります


こうなると

どんな付け方をしても

多少はチューニングが狂ってしまう

ということになります


いろいろ悩みましたが

実際に私がステージでクリップ式のカポを

装着する時のやり方を説明します


まず先程述べた2の方法で

クリップ式のカポを装着します

これでテコ原理による

弦の引っ張りによる狂いが解消されます

あとはカポのバネの強さによる引っ張りに

どう対処するかです

私はここでチューナーのスイッチを

オンにします

もし音程が高くなった弦があれば

クリップ式カポに引っ張られてチューニングが狂ってしまっているということになります


その弦をカポを付けたまま

引っ張って音を合わせます

あるいはホールで弦を押さえて

引っ張ります



写真ではわかりやすいように

極端にやってますが

軽く引っ張るだけで元の音に戻ります

これだとカポを外してもチューニングが変わること無く次の曲に進めます


ペグを回してしまったら カポを外した時に

またチューニングし直さなければなりません


またステージではこれらの作業はスムーズに行わなければなりません


以上

今回はクリップ式のカポの装着の仕方を長々と説明しました


もし悩まれていた方には多少なりとも参考になったかと思います


悩むことは大事です

悩んで悩んで悩み切って

新しいやり方が生まれてくるんです


私が述べた内容も単に一人のミュージシャンの悩みとその解決に向かった取り組みの一コマに過ぎません


もしかしたら上記の内容など何の意味も無いことかも知れないのです


全てはパフォーマンスの為

観客に喜んでもらうため


この目的さえしっかりしていれば

何事も解決できると思います


次回はネジ式のカポについて説明します

カポそのものとしては

かなり完成度の高いものと思っています

                以上