十八年もののポルシェ・ボクスターに乗っている。
二〇〇七年生まれだから、もう立派な中年だ。
人にたとえれば、かみには白いものがまじり、かおにはしわがふえてくるころだろう。
そして気がつけば、自分自身もまた中年にさしかかり、
この車といっしょに少しずつ年を重ねてきたように思う。
作品づくりに追われる日々で、この車と遠くへ出かけることはあまりなかった。
それでも時おりどこかがこわれて、手をかけてやらなければならない。
おかねはかかるが、そのたびに若さをとりもどしたような顔を見せてくれる。
その姿がうれしくて、また走らせたくなる。
もしできるなら、これからの四十年も、ともに道を歩んでいきたい。
