思い込みというのは非常におそろしい。
タイトルの「カンガール」とは、オーストラリアにいる動物のことである。
小さい頃からずっとあの生き物は「カンガール」だと親から教えられてきた。

間違いに気が付く発端は、高校の英語の授業であった。
老教師が「カンガルー」と発音していた。
その時は英語は発音が違うのかと思ったぐらいであった。

その後注意していると、テレビでも「カンガルー」と言っているし、
本などにも「カンガルー」と書いてある。
ここでやっと間違いに気が付いた。

人前で恥をかくことなく過ごせたのが幸いだった。
現在も母はカンガールと言っているが、このままにしておく。

ついでに言うと死んだじいさんも
洗面器を「めんせんき」と学習したまま死んでしまった。

娘のありーも、ジャンパーを「バンジャー」と言っていた。
面白いのでそのままにしていたが、
中学生になった今、すでに間違いに気が付いている。