本日発売の週刊少年マガジン24号に、『15の夜 Rebirth再誕』が掲載されてます。読んでください(できればアンケートも)。


 Saraが「どうしてドラムを始めたか、教えてほしい」というメールをもらったので。以前にもブログに書いたのだが、もう一度書く。
 親父は、アウトドア系スポーツが大好きだった。自転車(ロード)は選手だったし、スキー、スノーボードはSIA(スキー教師協会)で競技役員とかしてた。Saraも、何かスポーツをさせたいと思っていた
 Saraがバンクーバー(カナダ)に住んでいた頃、メールで指令が来た。「Saraに自転車自転車の乗り方を教えろ」。JALで8時間、カナダまで駆けつける。Saraの運動神経はすごかった。押さえていた手を離すと、そのまま真っ直ぐ進んでいって、壁に激突するドンッという離れ技を披露した。
 スキーでは、当時4歳だったのに、3歳児クラスに入って一番下手。スキーでも真っ直ぐ進んでいって、壁に激突ドンッするという技をメイクした。
 とにかく運動音痴なのだ。Saraを運動選手に育てるという夢は挫折した。上記以外でも、スケート選手に育てるという母親の夢もあっさりブロークンガックリしている。もちろん、スケートでも真っ直ぐ進んでいって、壁に……


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 ところが、Sara小学1年(7歳)の頃、10月に買ったPS2版「太鼓の達人(最初に出たヤツ)で遊んでいると、意外とリズム感が良い。我が家ではあまりゲームをやることはない(他には、親父の「ファイヤー・プロレス」とお正月にやる「桃鉄」しかない)。Saraが夢中になったゲームはこれだけである。「ふーん、Saraがこんなに一生懸命になるのは珍しいな」と思って見てた。
 クリスマス・プレゼントを探していても、「タイコ、タイコ」とうるさいので、ドラムのおもちゃでも買ってやろうと、仕事帰りにお茶の水へ行ったら、中古のVドラムが売っていた。高かったのでどうしようかと思ったが、「Saraが飽きちゃったら、音源として使えばいいや」ぐらいの気持ちで購入。

 Saraはピアノもなかなか上達しなかった。
 ところが、ドラムはなかなかセンスが良かったのである。最初は親父が教えていた。

 スティックの持ち方から4分音符、8分音符、16分と……、Saraは背が小さかったのでスローン(椅子)を改造した。それでも、はじめの半年は、(Vドラでさえ)バスドラに足が届かなかったのだ。
 後にドラム道場で「耳が良い」と言われる(ピアノの先生には楽譜を読まないと言われる)ように、適当にやってるうちに曲のコピーができるようになった
 最初に叩けるようになった曲は、「Dream on」。次が「Ticket to Ride」。Saraがセンスが良いと思ったのは、「涙の乗車券」は親父は1番と2番でパターンが一緒だと思っていたのに、Saraはきちんと3連もコピーしたのだ。
 シンコペーションも得意で「Living on a Player」、「Saviors Never Cry」などをコピーしていった。
 ただし、この頃は1曲コピーするのに1月ぐらいかかっていたような気がする。
 Saraが一生懸命やるので、親父も本気を出して教えるようになった。使ったテキストはブログのどっかに書いた。


 誰でも夢中になれるものがあれば、上達するのだと思う。Saraの場合、それがたまたまドラムだったのだと思う。Saraも最初のうちは、出来ないと練習を投げて、親父に怒られていた。Vドラムのスネアには、涙の跡汗が残っている。

 今日の動画は、ブログを書いているうちに思い出したカナダの映像だ(Sara当時5歳)。
 住んでいたバンクーバー郊外と、ウィスラーにスキー行ったときの映像を編集したもの。
 Saraの運動音痴ぶりがいかんなく発揮されている。

今見直すと、自転車・スキーは動撮しているし、編集も音楽に合っていて、意外と面白かった。

 まだこの頃は可愛いし。
親父ドクロ