愛車の黒いアコードユーロRは、昨年8月31日の納車時既に15万3704km走っていた
それから私が長距離ドライブをしまくったり、遠くに住む帰れなくなった友人を助けに行ったり、アシにされかけたり……など色々した結果、1月時点で16万2000kmに達しようかとしている。4ヶ月で8000kmくらいは、いくらなんでも走りすぎなのだが走ってしまう魅力がある。いくつか書いておこう。
まず、静粛性が高いところ。私のアコードは2007年式のフルノーマル。
Rの名を受け継いでいるのだから、ノーマル車でもうるさいと思っていたが実際はとても静か。FK8の方がノーマルでも遥かにうるさい
洗車をしに祖父母の家に行っても祖母に「いつ来たの?」と聞かれるくらいマフラー音はクラウン並みに静かである。
車仲間にはマフラーを変えるべきと言われるが、
ノーマルというのはメーカーがあらゆる条件で使用される事を想定して設計してある高性能品なので、下手に改造して「改悪」したくない。何よりもこれまでの2オーナーが大切に乗ってきた車だ。私もノーマルで長く乗りたい。
次の良さは、トルクがあると感じるところ。
K20A R-Specエンジンは、発進時はクラッチだけで発信できるほど低速からトルクが強い。故にズボラができる。最近ビートに乗る機会があったが、軽自動車はクラッチ操作だけで発進できないのかと随分驚かされたものだ。
全開時は、3000〜4000回転がかったるく感じるが5000回転から盛り上がる雰囲気づくりが行われ5800回転にカムがハイカムに切り替わる。
VTECゾーンに入れてしまえば、段付きロケットの様にグーンとレッドまで淀みなく加速していく。
VTECゾーンは広く、パワーがとても出るので納車時に全開にした時はとても怖かった。
(街乗りでもあまりの速さにビビったっけ)
次に、長距離やドライブが快適なところが気に入っている。
一度交換された履歴があるノーマルサスは見た目はスカスカでダサいが、乗り心地はとても良い。
「足のいいヤツ」とでも言おうか、田舎道のカーブを曲がる際には86並みにクイックに曲がって、ビターっと設置してくれる。ヘリカルLSDも、オープンデフの車に比べると効きがわかる。アクセルを入れると無駄なく前に蹴りだしてくれる。このサスとデフの連動感がたまらない。
余談だが私がユーロRを買うきっかけとなったのは、一昨年、別のユーロRの助手席に乗せてもらい、地面にビターっと張り付く無駄のないコーナリング性能に感動したからだった。
1日260km走っても、エンジンやロードノイズが静かなことも相まって何も疲れが残らなかった。
RECAROのセミバケ(SP-J AM19)も、疲労軽減に一役買ってくれている。
次の魅力は、見た目と実用性。
見た目は私好みだ。デーラーで磨いてもらったヘッドライトは車屋さんに褒められた
実用性も申し分ない。 トランクに女性が持つスーツケースが縦に2つ入ったのには驚いた
人も乗るし、リアシートは狭くなくて良い。
ただ、助手席に座った時の包みこまれる感は少し苦手かな。
リアシートに関して、カローラスポーツとカローラクロスに乗る機会があったが、リアシートがとても狭く拷問レベルであった(特にフル乗車のスポーツ)
クロスも見た目の割にとても狭く、何のための見た目なのかと疑問に思った。トランクを削り、リアシートの足元を広くしないとクロスに関してはダメだと思う。
その点、CLアコードのキャビンはやや背が高いものの、カローラシリーズより遥かに快適に過ごせる。とても良くできている。
私がこの車で過走行になってしまった理由を纏めると、快適性と静粛性の高さ、そして速さ、実用性の高さだろうか。街乗りではシフトチェンジが忙しく、持病のクラッチの異音に悩まされ、小回りが全く効かず取り回しがしづらかったり、視界が悪く不安になる事が多々あるが、それを上回る魅力を持った車が、CL7 アコードユーロRなのである。
全身、全域、ホンダイズム。