消える -2ページ目

消える

この世界を変えることはできるだろうか

嫌だ

一体何がかかるのか

網を張って光の流れをつかむ

170度そして

背中を包む吸い取るような線


心の中に潜む

回転する悪のコーティング

今引き剥がし

真実と向き合う矢を放つため
大自然を見下ろして
果てしない人間の想像を
曇りガラスに見据えた鳥が
飛び立つ時に足場を固める
凍るような事が起きたって
大地よりも砂を蹴っ飛ばして
足早にこの空を取り払いながら
ハラハラした心を落ち着かせる

そのために雑草のように根を張る
邪魔者が来たってお構い無し
枝分かれした未来のその先まで
見つめるこの瞳にまた息を移して
今僕が考えてることが
世界をどう変えてくれるのか
そんなの自分次第だって
もちろんわかってはいるけれど
この空に積もる水のように
ただただ落ちて行くばかり

声が響く


響き渡る


それよりも尚


難しいのは


表現すること


芽生えた可能性を


すべて焼き尽くすには


少々敏感すぎる程の


針の先に駒を置くほどの


重力と無重力を