英語の宿題が終わらない。
終わらないというより、まだやっていない。
やっていないというより、やる気がでない。
どうしたものか
生来、生真面目な自分がこんなに宿題をやりたくないと思うことは極めて珍しい。
学園祭の準備、テニスの学内戦………
楽しいイベントが控えているこの10月…
どうしても勉学に弾みがつかないのは、至極当然のことではあるまいか?
などと自分のやる気のなさを正当化してみても期限というものは待ってくれない。
ネット、ゲーム、メール…あらゆる暇潰しを乗り越えて現在、ブログの更新にいたるわけだが、やはり依然としてやる気は出ない。
もはや、あるのかすらわからない自分のやる気スイッチを模索する中、リビングでこいつを発見する。

家の中にカマキリが出たのだ。
さあどうしたものか
ゴキブリはともかく、カマキリが家に出ることは想定外で、対処の仕方が思いつかない。
顔の形が似ているので、もう一人の自分に出会ったかのような錯覚に陥る。
昔、ドラえもんで一人で宿題が出来ないのび太が、数時間先の未来からのび太を連れてきて、宿題を手伝った話があった。
この話を自分に当てはめると、このカマキリは数時間先の未来からやってきたF田なのかもしれない。
恐ろしい未来が自分を待っている気がした。
未来を変えるため、タイムマシンで帰ってもらうことにした。

別れは惜しまない。
どんな未来が来ようとも、心に秘めた信念さえ忘れなければ、きっと自分を保てるから。
だから僕は、宿題をやらなければいけないと思う。
日付が変わろうとしている今現在、残された時間は少ない。
明日を手に入れるため、僕は鉛筆を握る。