今年は結婚して40年目になります。

長男が生まれても仕事を続けていて 

当時0才児保育のない時代だったということと

 

ちょうど主人の母もそれまで勤めていた仕事を辞めたいという時期が重なり、「それじゃ私が子供を見てあげようか」ということになり同居することになりました。

それから両親にはお世話になり子供も5人授かり(4男1女)9人家族となりました。

毎日がその日を無事に過ごすことだけで頭が一杯で、今考えると子育てを味わったということを経験していなかったなー。と思います。

そんな中でもありがたいことに子どもたちは無事に育ち 順番に社会に巣立って行きました。

そして気がつけば大人4人の生活に。

両親には感謝していますが私がずっと嫌だなと思っていたことがあります。

それは 私は本来健康が取り柄の人だったので 義母も安心していたのか毎日体の訴えを言ってくることでした。

「今日は腰が痛い」「肩が痛い」「足がむくんでいる」「便秘をしている」「下痢になった」何かしら言って来るのは体の不調のことです。

 

「おばあちゃんその言葉を自分の耳が聞いているよ。」「言った通りになると教えてもらったよ」心の中で叫んでいる自分がいました。

でもじっと聞いてきました。

リハビリの仕事をしているので時には体のケアをしてあげます。

その時は「ありがとう! ありがとう!」と言ってくれますがまた次の日はまた同じことの繰り返しでした。

おばあちゃんの声を聴くのが私の仕事・・聞いてあげることで楽になれば・・と思って毎日毎日聞いていました。

そして同居して38年目 ついに私の体が悲鳴をあげたのです。

昨年末に顔中が真っ赤に腫れ上がり膿が吹き出して来たのです。

 

さすがのおばあちゃんも「えりこさんその顔どうしたの?」と初めて私の変化に気づいてくれました。

そして私も初めて私に向けられた言葉に、つい「おばあちゃん、私 おばあちゃんがあっちが痛いこっちが痛い おじいちゃんの機嫌が悪い」と毎日聞いているのが辛くなっちゃった。」と

主人も優しい人ですが、直接母親と毎日話す機会もなかったので私がつい愚痴をこぼしても他人事のように聞いているようでした。

でもこの顔のトラブル事件で初めて私が義母に話したことを伝え、「そんなにストレスをためていたのか」と気遣ってくれて、自分から両親のところに行って体操や言葉掛けをしてくれるようになりました。

私のあまりのひどい顔と初めて聞く嫁の言葉におばあちゃんはそれから体の不調を言って来なくなりました。

夫も両親と会話することで様子がだんだんわかってきて、自分の親の癖もだんだんわかってきたようです。

そしてついに「お母さん(私のこと)は自分の代わりにおばあさんの話をずっと聞いてくれていたんだね」と言ってくれたのです。

ここまで来るのになんと40年。

(綾小路きみまろの潜伏期間30年というのがありますが・・その上を行ってるなと思いました。(笑))

こんな話を娘にしたら「お母さんよく頑張ったね。お母さんが一番言ってほしかった言葉をお父さんがやっと言ってくれたんだね」

ひどい顔になっていたときはマスクでも隠しきれない状態で、まさに人と会うこともできず、zoom もできず「なんでこんなことになってしまったんだろう・・」と悲しくなりましたが 

今回のことがきっかけでやっと話ができたことはまさに神様のおはからいとしか思えません。

そして 夫や娘とも心通わせたことで今自分の心の奥底がやっと穏やかになり幸せを感じています。

 

そしてこの話にはおまけがあります。

 

おばあちゃんが体の不調を言わなくなったら体調も良くなって来たようなのです。

 

まさに言霊のパワーだと思いました。

 

(だから私が黙って聞いていたことももしかしたら 良くないことだったのかもしれないな・・とも気づきました。)

今年の自分の目標が「アウトプットすること」と決めてからいろんなアウトプットする機会を頂いています。

今日もこんな私のストーリーを読んでいただきましてありがとうございました。