回収盤「アビーロード」CD(CP35-3016)の出品は今月21日に予定しています。
もう少し早くなるかもわかりません(^_^;)
出品をお待ちになっておられましたら、今しばらくお待ちください。
その前に、少し珍しいレコードを先に出品しようと思っています。
米国VEEJAY(ヴィージェー)レコードから1964年に発売された「THE BEATLES VS THE FOUR SEASONS 」です。
米国のVEEJAYレコードでの発売経緯は、今ではビートルズの「黒歴史」とまでされていますが(^_^;)、 そのこともあってか、今となってはコレクションとして非常に興味深いものとなっています。
VEEJAYレコードと言えば、やはり「INTRODUCING THE BEATLES」が一番有名ですね。
例の「裏焼きジャケット」のレコード(^_^;)
このレコードは、世の中に出回っているのはブート盤だらけという「定説」があります。
そして、多くの方がそういう認識でいるために、コレクションしたくとも、なかなか手を出せない・躊躇してしまうようになっています。
確かにレアなバージョン1のステレオ盤はブートの可能性が高いです。
もし、本物で状態が良ければ200~300万円で取引されるとのことです(^_^;)
だからこそ、ブート盤が出回っているわけですね。
しかし、バージョン2のモノラル盤でブラケットレーベルあれば、ほぼ「本物」と言っていいと思います。
と言うのは、バージョン2は、キャピタルレコードの「MEET THE BEATLES」と共に米国でも売れに売れまくったからです。
売れたレコードですから、今でも残っている枚数も多いわけですね。
ちなみに、このタイプなら海外においてもニアミント状態でも5万円くらいが相場です。
状態がイマイチなら、せいぜい5千円くらいまでが相場。
このくらいの価値なら、ブートレガーもわざわざ「危険」をおかしてまで、このバージョンのブートは作ったりはしないでしょうね。
ちなみにバージョン1は「LOVE ME DO」と「PS I LOVE YOU」が収録されていて、バージョン2は、その2曲に代わって「PLEASE PLEASE ME」と「ASK ME WHY」が収録されています。
・ジャケットにジョージの影が無いのは総てブート
ブート・センターホールの下に「THE BEATLES」のクレジットがあるのは総てブート
ブート・ジャケットの写真が不鮮明なものは総てブート
ブート上記の3点をチェックするだけでも、かなりの数のブートは排除できます。
さらに、バージョン1のステレオ盤には安易に手を出さないようにすれば、レアかどうかは置いといて、ほぼ本物を入手できるかと思います(^_^;)
VEEJAYレコードのことについては、他にも書きたいことがありますが、それはまた次の機会に譲るとして、今回出品する「THE BEATLES VS THE FOUR SEASONS 」ことについて触れていきます。
このレコードにもステレオ盤とモノラル盤があり、もちろんステレオ盤の方がレアです。
また、当初はポスターが封入されていました。
今回出品するものはモノラル盤で、残念ながらポスターは付いていません(^_^;)
1枚がビートルズで、もう1枚がフォーシーズンズのレコードですが、ビートルズは「INTRODUCING THE BEATLES」(VJLP 1062)のバージョン2のレコードがそのまま使われています。
VEEJAYレコードとしては、販売権のある内に、とにかく売れるだけ売りたいということから、ジャケットのみをいくつも変えて次々と発売していったために、このようなことになってしまっています。
裏ジャケットには、なんと「得点ボード」まで付いています(^_^;)
この2枚のレコードを聴いて、どちらの曲が優っているのかを書き込むようになっているのですが・・・(^_^;)
ちなみにフォーシーズンズのも既発の「GOLDEN HITS OF THE 4SEASONS」(VJLP 1065)をそのまま流用しています(^_^;)
ビートルズのことばかり取り上げていますが、フォーシーズンズも当時は人気グループでしたので、勝手?に抱き合わせ販売されてしまっていい迷惑だったに違いありませんね?(^_^;)
フォーシーズンズは後に「フィリップスレコード」に移籍することになります。
ところで、出品者はフォーシーズンズのVEEJAYのレコードも数枚所有しておりますので、オークションとは関係ありませんが、ここでちょっと紹介します。
(VJLP1059)
これはレアなステレオ盤です。
しかも初期のオーバルレーベル。
状態はとても良いのですが、もしこれがビートルズの「INTRODUCING THE BEATLES」ならば、200万円~300万円かと思うと、ため息が出ます(^_^;)
まあ、そんなにうまくはいかないものですね(^_^;)
このレコードは日本盤も発売されています。
(SJET-7325)
日本盤の発売は「日本ビクター」からですが、レーベルはVEEJAYのオーバルロゴというのが驚きですね。
比較のため、USオリジナル盤と日本盤の画像を並べてみます。
左がUSオリジナルで、右が日本盤です。
もし日本が、米国より先にビートルズの価値を見いだして「INTRODUCING THE BEATLES」を1963年中に発売していたとしたら、日本ビクターからVEEJAYのオーバルレーベルだったのかと思うと、いろんな妄想が生まれてきます(^_^;)
ちなみに米国のVEEJAYも当初は1963年7月に発売する予定も(カタログ番号からそれがわかります)、財政難のためビートルズの米国での人気が確かになった64年1月になって急遽発売したために、日本での発売は無くなってしまいました。
VEEJAYから当初の1963年に発売され、それがそのまま日本でも特にプロモーションもすることもなくひっそりと発売されてしたとしたら・・・
それの帯付きなら・・・
それこそ、ウルトラレアレコードとして、今ではコレクターの超争奪戦が繰り広げられることとなっていたと思うのですが。
マイヤフオクブース