出す、還す、出し惜しみない束の間の死、終息。
そして自然と入ってくる、蘇る命の時間。吸う息。
触覚を震わせる
キャッチする
受け取る
脈が豊かに巡る
どくどくトクトクと
血と水と気が駆け巡る
愛や欲望や情熱や切なさや幸せを感じる
つむじから指先まで方々の細かい枝の先まで
循環していく
そしてまた、出す、還す。
すぐに蘇る。
私はただの管だが、
その内側はとてもユニークで複雑
だからそのひだを揺らすことは
私にしかできない波紋を作り出す。
それを各々、
ひとりひとりが
ひとつひとつが
毎瞬行って営んでいる、命を。