今度の金曜日、元カノとホタルを見に行くことになりました。
そのために今日は服を買いに行き、パンツからシャツ、ベストまでトータルコーディネイトしました。
5月15日
とうとう運命の日、実験中もドイツ語の時間も常に彼女のことを考える。S水プロに話したら、まだ告白してないの?そろそろヤバいよ。といわれた、僕も少し同意したが、まあ今日告白するからいいか。実験中外をみると、雨が降っていた。今日の天気予報では全然そんなこと言ってなかったのに。かなり心配だった。ドイツ語の時間も激しさを増して降っていて、気が気ではなかった。しかし、ドイツ語が終わるころには、さっきまでのがウソのように晴れ上がっていた。テンションも上がった。自分は晴れ男だと思った。だって先週みたいにドイツ語サボって会ってたら、雨の真っ最中だもん。教室を出るとき、S水プロやT野やT木とかみんなから頑張れーと言われた。嬉しかった。文学部に着く。この前と同じところに彼女はいる。すごくかわいい。会った瞬間から幸せだった。一緒に駅に向かうとき、彼女が「あのね、謝らなきゃいけないことがあるの」と言ってきた。僕はぎょっとした。まさか、今日この後用事あって行けなくなっちゃったとかごめんあなたとは付き合えないといわれるんじゃないかと思ったから。でも彼女は違った。彼女が言ったのは、今日ご飯食べるところ調べておくねっていったのに調べ忘れちゃったってことだった。ホッとした。なんだそんなことか。そんなのちゃんと調べてありますよ!てかむしろホントに覚えてて調べようとしてくれたことがうれしかった。そして東西線で日本橋へ。電車で座っているとき、彼女がドロップを取り出した。でも蓋が開かないといって僕にあけてとお願いしてきた。僕がサラリと開けると、え、すごいどうやって開けたの。と言ってきた。ちょっとクサい感じがしたけど、普通に嬉しかった。日本橋についてエスカレータを上るとき、キンキのブランドニューソングの話をした。そして、彼女が昔ピアノをやっていたということを聞いた。ああなんておれの理想通りの人なんだろう。と思った。僕はピアノが弾けるか料理ができる人に憧れていたから。そしてピアノが弾ける女の子ってポイント高いよ。っていうとえ、ホントに?と彼女もいう。外に出て歩いてるときも、日能研の話とか、向ヶ丘遊園の話とか、いろいろして楽しかった。家で地図を見てきたところ、駅をでて、橋を渡ればプラネに着くはずだったが、いっこうにそれらしい気配がない。正直全然検討もつかなかったのだが、とりあえずこっち行ってみようよっていって、左に曲がってみる。そしてしばらく歩くと、なんと偶然にも右に目的のプラネが見えてきた。あ、あった。とおれが言うと、彼女もえ、なんで?すごい。と驚くばかり。正直本当に運が良かったし、なんか自分がかっこよく見えた。神様が僕に味方しているように感じた。本当に運命を感じた。とりあえず近くのコンビニによってジュースとお菓子を買う。おれは爽健美茶を買う。おれが、最近食欲なくてまじやばい。弱ってる。とか冗談でいうと、彼女もホントやばいねー大丈夫と笑いながら返してくれた。プラネに並んでるとき、買ったお菓子をあげっこしながら食べた。うれしかった。プラネを見るとき、いすを倒したが、そうすると彼女と添い寝してるみたいですごいドキドキした。プラネはそんなに面白くなかったが、とりあえず良かった。そして、いよいよ東京タワーに向かう。途中日本橋をわたるときに記念写真をとる。橋をとると見せかけ彼女を隠し撮りしただけだが。そのとき、ちょっと緊張したが、そういえばNちゃんて呼ぶんだよね?と聞くと、あ、そうだね、でもあたし○○くんがいいな。と言われた。ちょっと残念だけど、とりあえずNちゃんと呼んでいいことになった。これで告白の準備が整った。だってKさんのことが好きです。なんて言うのやだもん!そして、浅草線にのって大門まで行く。大門で降りて、まだ時間があるので少し回り道しながら、東京タワー周辺を歩く。彼女がまた傘を買ったのに意味がなかったと嘆く。途中の公園のベンチで座って少し話す。レポートのこととかいろいろ。楽しかった。さらに歩いて、タワーよこのお寺でお参り。僕は五円玉をもっていなかったので、彼女が2枚もっていたので、一枚もらってお祈りした。それもなんだか幻想的。このとき僕はどうかこのKNさんと一緒になれますように。告白が成功しますように。とひたすら祈った。彼女は何を祈ったのだろうか。僕と一緒になれますようにって願ってくれたと信じていた。一回りして、大門近くのおはちで晩御飯。もちろん彼女を壁側に座らせたよ。食べた後、ころあいを見計らってトイレで口臭予防にガムを食べた。だってキスするかも知れないし。そしていざ東京タワーへ。近くで見るとやはり大きくて感動する。ああとうとうこの東京タワーで夜景をみるんだ。女の子と。しかも僕の大好きな子と。以前来たときは平島と一緒だったのに。あの時夜景を見なくてよかったと思った。チケットを二人で買って、エレベータに乗る。展望台で夜景を見る。やっぱりきれい。すごく感動した。お台場方面がやっぱり一番きれい。調子にのって肘掛の上に座ると、彼女が座るんだ、と言う。僕がそうだね。こんなことしてると、また早稲田生が・・・って言われちゃうね。とか冗談を飛ばす。もうほんとにカップルみたい。一緒に夜景を見ているときそのまま横にいる彼女を抱きしめたくなるのを必死でこらえる。さらに上の特別展望台に行くためのチケットを買うためにならんでいるとき、また遊びに誘おうと思い、来月の15日はスポーツ大会で休みなんだ。と言うと、彼女がいいなー商学部もそんなこといってた。という。またS木か、S木がいっていたんだろうとすぐわかって悲しくなった。これから告白するのに。エレベータの順番待ちの時、ちょうど僕らの前で定員いっぱいになり、僕らは次のエレベータで、窓際の一番いいところに乗ることができた。ここで夜景を見ながら、特別展望台まで上がった。これも運が良かった。特別展望台はすごいいい眺め。周りにもカップル結構いたけど、夜景見ながら抱き合ったり、キスしたりしてる人はいないんだね。夜景を見ながら、のぞみちゃんとあれは何?あれは何とか。あれは梨園(笑)とか言い合ったりして楽しかった。帰りのエレベータは行きとは逆に、一番最後に乗れて、あまり待たずに帰れてよかった。そしていよいよ告白の時間が迫ってきた。竹芝は遠いから、芝公園に行こうと提案する。少しあるいて、芝公園の古墳がある辺りを通るが、木がうっそうとしていて何も見えないし、暗くて怖い。ここではとても告白できないなと思い、もう少し歩いてみる。少し行くと、丁度開けて東京タワーも良く見える広場がある。おれがここにしよっか?と聞く。彼女も「うん、ここなら」といってベンチに座る。東京タワーの写メをとっている彼女。彼女は途中で買ったパンを食べる。食べおわるころおれもポッキーをあけ、二人で食べる。彼女は自分のパンを「あげわすれた」と笑いながら言う。そのしぐさもとてもかわいい。芝公園にある平和の灯火?を当時自分らは知らなくて、あれなんだろう?燃えてない?とか冗談を言い合ったりした。告白する準備とシチュエーションは完璧なんだけど、中々告白がいいだせない。だって人生で始めての告白だもん。1時間ぐらいたっただろうか。それでもなかなか告白がいいだせない。そしてチラッと携帯を見ると11時5分。ヤバイ。時間が無い。しかもあっちゃんからメールが来てる。見ると、告白どうだった?という内容だった。ああ、まだ告白してないんだよっ!と思いながら焦った。
もし失敗したら・・・というか失敗したらもうどうしていいかわからない。失敗はできないと頭の中で走馬灯のように思考が巡った。
そしてとうとう運命の時間・・・
おれはこの時のために、この一瞬のために、僕だけのマドンナの告白シーン、恋愛部活の告白シーン、何回も見直してイメージトレーニングを重ねてきた。
とうとうその時がやってきた。
今を逃したらいつ告白するんだ!?
「あのね・・真剣な話していい・・?」
声が小さくなり、震えているのがわかった。
「・・・うん・・」
「おれ達がさ、こうやって遊んだりしてるのってさ、
もう天文とか関係なく、個人的なものだよね・・?」
「うん」
「それ分かってるなら驚かないと思うけど・・・」
もうここまできたら言うしかない!頭の中でそれだけが走馬灯のように走り回る。
「・・・おれ、Nちゃんのことが好きなの。
・・・だから、Nちゃんは、おれのことどう思ってる・・?」
失敗したらどうしよう。失敗したら・・・失敗したらどうしようもできない。もうおわりだ。失敗はできない。絶対失敗しないで下さい。お願い神様・・・。そんな思いが頭を駆け巡る。そして・・・
赤くはにかんだ彼女の顔・・・
「・・・はずかしくて言えない・・(笑)」
え、一瞬ダメなのかな?彼女に好きって言わせる言い方が悪かったかな?と
焦ったけど、
「じゃ、じゃあ、ボクと付き合ってください」
「・・うん。」
告白のOKがでると、もう時間は11時半近く、早く帰らないと終電がなくなると思い、そそくさと身支度を揃え、「じゃあ帰ろっか?」という。
折角カップルになったのだから、もう少しゆっくりしたいという思いが彼女にあったのだろう。
「え、でも私もうちょっと平気だよ」といってくれた。
でも、なんとなく恥ずかしかったおれは、彼女の好意に甘えることが出来ず、帰ること
にしてしまった。
浜松町駅までの帰り道、僕たちは手を繋いで帰った。人生で初めて、女の子と手を繋いで歩いた。しかも、おれの大好きな女の子と。本当に本当に幸せだった。
これが、幸せって思うことなのか、と心底実感するぐらい幸せだった。
初めての告白、初めての彼女。それが本当に自分の大好きな女の子。初めての人だから、絶対に好きな人と付き合いたいとずっと思っていたから、本当に本当に幸せだった。
繋いだ彼女の手は正直冷たかった。おれの手も冷たかった。5月とはいえ、夜の寒いところにずっといたので、冷えてしまっていた。彼女はそんなところを察して、
「でも冷え性なんだよね」と笑っていってくれた。
そこでおれも、砂の器のワンシーンにかこつけて、
「でも手冷たいほうが、心はあったかいんだよ」
といって笑わせてあげた。浜松駅に着くまでの時間は本当に夢のようだった。
駅近くの世界貿易センター前を通ったとき、二人して、これが世界貿易センターなんだと知った。そこで、「やばい、飛行機つっこんでくるかも知んないよ」「ちょっと~」
など冗談を言って楽しく過ごした。
かくしておれとNちゃんは付き合うこととなった。人生で初めての彼女。大好きな女の子。大塚ちひろや美人のイトコに似ている自慢できるほどだれもがうらやむほどかわいい、ちっちゃな女の子。見た目だけじゃなくて、性格も可愛くてやさしい女の子。
大好きな人が彼女になってくれて、おれは本当に本当に心から幸せだった。