金属リサイクルのブログ

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金属リサイクル業 株式会社SRCが金属リサイクルの市場の生の情報をお届けします。

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コバルト ☁ → ☂ 曇り後雨 6月20日更新
「軟調ムードが続くが、大きな調整にはならない公算」
6月に入りコバルト相場の軟調ムードが続いております。
主に中国での在庫水準高と世界的な景気の不透明さが、相場下落の最大の要因と考えられています。
月初比で5%程相場は下落していますが、これ以上の大幅な急落は実需面での下支えを考慮すると可能性は低いと思われます。
むしろ、憂慮すべきは足元休息に進み始めている円高傾向だと思われ、非鉄をはじめ国内のコバルト価格も国内価格への影響は避けられない見通し。
先週もギリシャのデフォルト危機等、一触即発の事態となっており再度の金融危機による為替・商品相場全体への影響が当面の一番大きなリスク要因といえるでしょう。

アルミ ☂ → ☁ 雨後曇り 6月16日更新
「非鉄相場反発による小回復も先行きは依然不透明」
アルミスクラップ市況は、非鉄相場が中国での利上げ先送りや米国での経済指標の予想外の好結果を受けて、しばらくぶりに反発するも長続きせず、依然先行きは不透明な様相ですね。
自動車メーカーではバックオーダーを多数抱えている事から、フル生産状態になっているラインが増えてきている事もあり、本格的な産業活動の復旧の兆候が見られ始めています。
アルミスクラップの引き合い自体も、実感として回復に向かっている事は間違い無いのですが、夏季の電力不足懸念や世界的な景気の腰折れリスク等、まだまだ安心出来る状況ではありませんね。
自動車の生産だけで無く、インフラ復興関連のアルミ需要が出てくれば、市場の供給量から考えてアルミ価格が近いうちに高騰する可能性があると個人的には予想しておりますが。

銅・真中 ☁ → ☂ 曇り後雨 6月13日更新
「銅スクラップ市況は相場安の影響を受け、ジリ安ムードに」
先週末の非鉄相場下落の影響を受けて、銅市況価格も下落傾向に。
米国での景況悪化と景気回復に時間がかかるとのニュースを手掛かりに、商品市況は大幅な調整局面入りとなりました。
国内銅建値の変更も当然考えられますが、市中銅スクラップが品薄だという事もあり今回の相場下落の影響は限定的になるのでは?というのが大半の見方のようです。
当面は悪材料が出尽くし、米国・欧州での金融危機回避に一定の安心材料が発表されない限り、相場の軟調ムードは払しょくされないのではないでしょうか?
当面は銅スクラップ価格も一進一退の状況が続きそうですね。

ステンレス ☁ 曇り 6月9日更新
「ステンレススクラップは下げ止まりを見せるも依然弱いニッケル相場」
6月の初旬に入り市中のステンレススクラップ価格もようやく下げ止まりを見せ始めたようです。
依然ニッケル相場の先安感や、実需面での引き合いの弱さがある事などもあり、当面の価格動向もやや弱基調だと思わざるを得ない状況であり、まだまだ安心は出来ませんが。
関西では震災後の景況感が3ヵ月ぶりに上向くとのニュースもあり、震災後パニック的な状態に陥っていた国内産業の生産状況も回復局面に向かっている事は間違いないようです。
昨日も為替が一時79円台まで円高進行する等、国内産業が抱えるハードルは厳しい実情ですが、何とか国内経済の回復が軌道にのり、本格的な復興までの道筋が見えてくれば良いのですが。

ニッケル ☁ → ☂ 曇り後雨 6月 8日更新
「他の非鉄に比べ弱さが目立つニッケル相場」
ニッケル相場の下落傾向がしばらく続いています。
世界的な新規ニッケル鉱山の開発による需給緩和予測や、低ニッケルステンレス鋼への代価生産シフト化等、長期的には複数の要因が長考えられますが、やはり足元の振るわない相場は主に新興国需要の一時的な減退が大きな原因だといわれています。
投機筋が需要の底固い銅やアルミについては、5月初旬の非鉄相場下落以降も買い戻しの動きを活発化していますが、ニッケルはこの動きには今までのところ連動していませんね。
ただし、そろそろ割安感からニッケルに買戻しの動きが出てくる可能性もあり、LME在庫水準も2年前のレベルまで減少している事を考えると、意外にそのタイミングは考えているより早期に訪れるかも知れませんね。