ここんとこ、技術士のことばかり書いていた。
嘘は書いていないつもりだが、なんだか、「俺TUEEE!」的な内容ではと思って、いたたまれないような気も少しだけする。
技術士としての品位に欠けているかなあ。そんな気も時にする。
まあ、ここまで書いたので、もう少し、書いてみる。
結局、技術士というのは、技術系最高峰という宣伝は結構あるけど、あんまり、IT技術者の身近な資格ではないのだ。
私も、技術士なんて資格を知ったのは、若造のとき、システム監査の勉強会に行った時が初めてだ。
そのときは、雲の上の資格という感じで、まさか自分がその一員になるとは思っていなかった。
あの時、名刺をくれたおじさんは、今なにをしてるんだろう……
技術士の21部門の中には、技術士がほとんど唯一の資格という部門もあるが、
IT業界では、情報処理技術者試験という、あまりに有名な資格の体系があって、その最高峰がITストラテジストということになっている。
最高峰が、二つあるように見える。
だから、混乱するのだ。
これは、どう理解すべきか。
ああ、眠たいから、もう簡単に書く。私の印象だ。
いや、いままでのカキコもそうといえばそうか。
まあ書く。
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情報処理技術者試験というのは、企業内のIT人材になるための試験だ。
おおざっぱに言えば。
だから、情報処理技術者試験は、人材別に「知識・技能」を量るのだ。
そして、想定するIT人材のうち、企業内の序列で最高位がITストラテジストだ。
だから、情報処理技術者試験でITストラテジストが最高と言われるのだ。
しかし、あくまでその内容は、企業内の歯車としての範囲に留まる。
言い換えれば、己でやる仕事のための試験なのだ。ITストラテジストといえども。
失敗や不正があったとしても、比較的、狭い範囲のダメージで済む。
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技術士(情報工学)試験というのは、要するに、技術コンサルタントになるための試験だ。
企業内のIT人材が、技術コンサルタントへ脱皮するための試験といっていい。
だから、技術士試験は、「知識・技能」の「応用能力」を試すのだ。
「知識・技能」は、試験もするが、受験資格を制限し、受験者自体のレベルを上げることで対応するのだ。
従って、仕事の範囲は、企業内に留まらない。広がっていく。
言い換えれば、自分が行う仕事ではなく、コンサルを通して、他人に仕事をさせるための試験なのだ。
口先ひとつで、物事を動かす人になるための試験なのだ。
この影響範囲は広く深いし、失敗や不正は社会に大きなダメージを与える。
だから、受験資格を厳しくして受験者のレベルを上げ、合格者を、倫理面や刑罰で縛り、試験内容も厳しいものにしている。
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まあ、私のおおざっぱな理解は、以上だ。
ITストラテジストより技術士が上である、とは言わないが、
総合的に考えて、やはり技術士は、技術系最高峰の名に恥じない試験だと思うし、
IT業界においても、それは真であると思う。
よい試験だと思う。
今日はここまで。