というわけで今回は忠邦さんにお祝いと労いを兼ねてちょっと作ってみます。
尚、想像上ですので忠邦さんの性別男になってますがご了承ください。
…いや、おんなのひとが「俺」って話す小説の構図が思いつかないだけですけど←
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
キーボードに指を打ち付ける音とアポロのからからと回し車を回す音、それに時計の音だけが淡々と部屋を支配する。
「…はぁ、」
と、不意に其の指の動きが止まった。
其の指の主――忠邦は、腕から力を抜いて回転椅子に体を沈み込ませる。目に入ったジャンプに手を伸ばしかけて、数秒の静止の後ゆっくりと引いた。
ごくごくなんでもない一日だが、それでも今日は記念日だ。何か自分にご褒美くらいあってもいいだろう。俺だってここまでがんばったんだし。
兼ねてから楽しみだった某笑顔動画の銀魂アニメ復活を願っての短編ボイスドラマのURLをブックマークから探し出してクリックする。
勿論本人さんたちのではなく声真似をしている人達のものだが、それでも今日まで我慢してきたんだ、期待が募る。
ロードの時間は直ぐに終わった。自らのパソコンのスペックに感謝しながら、再生ボタンを押す。
カチリ。
マウスのクリック音、時計の「11:11分22秒」丁度を告げる音、そしてハムスターの動きが止まった音。
それら全てが重なった瞬間に、「それ」は突然起きた。
一瞬訳がわからずに硬直するが、眼を突き刺す光に思わず視界を閉ざす。
光の濁流だった。部屋が銀色に染まり、影は全て塗りつぶされる。
そしてそれが収まったようだった。閉じていた眼にも届いていた光が薄れ、やがて元の暗さに戻った。
眼を開くと、『この動画は有りません』のナレーションがパソコンから流れ出す。
「うっそだろ…データ消えてねぇよな」
「うっそだろ…あの腐れジジィマジで飛ばしやがった」
ん?と、妙に聞きなれているが初対面の声を聞いて振り返る。
そして、固まる。
目の前に居る人物―――それはあの『万事屋』メンバーの三人+一匹だった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
忠邦さんおめでとう今日から君の家に銀時がお邪魔するぜ★
…暴走なんて気にしない。
もしかしたら連載するかもしれなかったり?(((((((((((