今回のスピッツのアナログレコードレビューは
スペシャルアルバム「花鳥風月」POJH-1032 です。
先月にリマスター+楽曲追加の「花鳥風月+」がリリースされて話題ですが、
今回はオリジナル盤です。
スピッツ初の"スペシャル"アルバムだから(?)か仕様がこれまでと違うところがあります。
まずは、盤のサイズが10inchであることですね。以前紹介した「オーロラになれなかった人のために」の非売品もそうですが、この10inchという滅多に見ないサイズの盤をまさに"スペシャル"なアルバムに使っていたのかもしれません。
(あくまで想像ですが)
当然、レコードの原理的に通常の12inch盤に比べると音質は劣ります。
(※以前書いた内容参照)
そして、10inchの盤を使っているため、レコードは1枚には収録しきれず、スピッツ初の2枚組のレコードです。
ジャケットも見開きに出来ます。これは良いですね〜
また、オリジナルアルバムではないレコードには今後も共通して言えることになりますが、歌詞カード裏にコミックは掲載されていません。
あと、明確にジャケットがCDと異なる構図なのは今作が初ですね。
そんな今までとは何かと違うレコードですが、ジャケット裏にはこれまでのレコードにも使われていた"SPITZ vinyl sound"のロゴが。
構成はこちら↓
DISC 1
A面
1.流れ星
2.愛のしるし
3.スピカ
B面
1.旅人
2.俺のすべて
3.猫になりたい
4.心の底から
DISC 2
C面
1.マーメイド
2.コスモス
3.野生のチューリップ
D面
1.鳥になって
2.おっぱい
3.トゲトゲの木
CDと曲順は同じです。このアルバムは年代を遡る並びの曲順になっているので変えないのも納得ですね。
強いて言えば「心の底から」はC面の1曲目に持って来た方がキレイだっんじゃないかなあ?とは思います。
CDで聴いていても「猫になりたい」と「心の底から」ってアルバム全体の前半後半の切れ目になっている印象が強かったので。
だからこそ新鮮な途切れ方でもあるわけですが。
音的には、「野生のチューリップ」がまあ歪む歪む(笑)
内周だからかスピッツのレコードの中でも飛び切りの歪み方をしております。
前述のように、9月のリマスター発売まではスティーブン・マーカッセン氏のマスタリングではない唯一のアルバムだったため、「レコードならちょっとは音良いんじゃね?」なんて思いながら聴こうとしている私がいました(笑)
マスターはオリジナルのものですが、小鐵さんのカッティングが施されてるわけだし。
結局のところ良いと思って聴けば良く聴こえるんでしょうね(笑)
気持ちの問題ですよ、きっと。
+が発売されるまではアナログで聴けるのが唯一の盤である曲が多数なので、結構回数を聴いたレコードでもあります。
スペシャルなところもスペシャルでないところもある
そんなレコードでした。
それではまた!