主人に見守られて…
なんて考えている余裕はない
頭の上に
主人がいる気配がするけど
陣痛の波に合わせて
声をこらえていきむので精一杯
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うーーん‼といきむたびに
院長先生が
「いいよ！上手！」と
ほめてくれる言葉だけが頼り
うーーん‼といきんだあと
どのタイミングで
息継ぎしていいかわからない
主人が何か声をかけてくれてる
何度かいきんだあと
バシャンと勢いよく
破水したのがわかった
いよいよ終盤な気がする
もうちょっと！
よくわからないけど
いきむしかない！
力を振り絞って
いきんだあと
ニョロン‼と
赤ちゃんが出た感覚
本当にニョロン‼
ほどなくして
「オギャア、オギャア」と
元気な産声と
会いたくて会いたくてたまらなかった
赤ちゃんの姿
お腹の中にいる時に呼んでた名前で
「たいちゃーん」
って呼んで
「よく頑張ったね」
って声をかけて
主人と一緒にかわいい、かわいいと
何度も言ってた
処置の間
ずっと聞こえる元気な泣き声
本当に私のお腹から出てきた
当たり前なのに
それが不思議でたまらない
初めての抱っこ
顔のまわりで
小さな手を器用に動かしてる
私たち二人の
赤ちゃんなんだな
お腹で感じた胎動で
生きているんだとわかっていたけど
無事にその姿を見れた喜びで
あふれていた
2016年9月29日
15時31分
太陽、
産まれてきてくれて
本当にありがとう
