辞めたいと思った日の心の中で起きていたこと



――揺れの中で立ち止まった私の記録――


年末、自分の仕事のミスがきっかけとなり、ある出来事が起きました。

その問題はすぐに解決できず、年が明けてから、仕事の仲間たちと話し合う時間を持つことになりました。


話し合いを終え、表面的には一区切りついたように見えていました。

けれど、私の心の中にあった「もやもや」は、なかなか消えてくれませんでした。


仕事に向かおうとすると、胸の奥が重くなる。

呼吸が浅くなっていることに気づく。

以前のように、心から仕事を楽しめていない自分が、そこにいました。


「私は、この仕事に向いていないのかもしれない」

「もう辞めたほうがいいのかな」

「行きたくないな」

「正直、嫌だなぁ」


そんな内側の声が、次から次へと浮かんできました。


同時に、別の思いもありました。

「私だけが悪いわけじゃない」

「ちゃんと言い分もある」


けれど、その本音を言葉にすることができませんでした。

怖かったのです。


自分の気持ちを伝えることで、

大切な仲間たちとの関係性が壊れてしまうのではないか。

感情をぶつけてしまい、取り返しのつかないことになるのではないか。


本音を言うくらいなら、

黙って耐えたほうがいい。

そうやって、私は自分の気持ちを奥に押し込めていました。


振り返ると、これは過去にも何度も繰り返してきたパターンでした。

一人で抱え込み、限界まで我慢し、

「もう無理」となってから、自分を責める。


職場では、不満やイライラ、すれ違いが積み重なっていました。

チームとして、うまく連携できていない感覚。

言葉にできない壁や、微妙な距離感。


それでも私は、

「ちゃんとやらなければ」

「自分が頑張らなければ」

そう思い込み、余計に力が入っていたように思います。


一人で抱え込みすぎている自分に気づき、

心を許せる仲間たち、

冷静な視点で俯瞰してくれる人たちにも、少しずつ相談してみました。


話を聴いてもらう中で、

「私は、一人でなんとかしようとしすぎていたのかもしれない」

そんな気づきも、静かに浮かび上がってきました。


それでも、まだ答えは出ませんでした。

ただ、心が揺れている。

立ち止まらざるを得ない。


このときの私は、

「辞めたい」という気持ちの正体が、まだ分からずにいました。