6才のボクが、大人になるまで。/ パトリシア・アークエット,エラー・コルトレーン,ローレライ・リンクレイター,イーサン・ホーク
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上映前から観たいと思ってたんですが、長尺に尻込みして観逃してしまった映画です。しかし、アカデミー賞ノミネート効果なのか再上映になりました! ということで観に行ってきました♪ 2014年アメリカ作品。

【あらすじ】テキサスの田舎町に住む6歳の少年メイソン(エラー・コルトレーン)は、母のオリヴィア(パトリシア・アークエット)と姉サマンサ(ローレライ・リンクレイター)との3人暮らし。父親のメイソン・シニア(イーサン・ホーク)は離婚してアラスカに放浪の旅に出てしまった。シングルマザーとなったオリヴィアは、キャリアアップを目指して大学への入学を決意し、メイソンとサマンサを連れてヒューストンに移り住む。そこで多感な思春期を送り始めたメイソンは、やがて母の再婚や風来坊の父との交流、そして初恋と、様々な経験を重ねていくが…。(allcinemaONLINEより引用)

ビフォアシリーズのリチャード・リンクレイター監督が、オーディションで選ばれた6歳の少年を主演に、彼の12年間の成長と家族の変遷の物語を、同じキャストで実際に12年間をかけて撮影したという途方もない作品。アカデミー賞でたくさんの部門にノミネートされているから、映画好きな人なら観てなくても知らない人はいないと思うけれど。共演は両親役にパトリシア・アークエットとイーサン・ホーク、姉の役で監督の娘ローレライ・リンクレイターが出演しています。166分って長尺だと感じていたんですが、12年の家族の変遷を描くには短すぎるくらいですね。本当に淡々と流れる時間の中、少しずつ成長していくメイソンJr.少年を追いながら、シングルマザーのオリヴィアの人生観・結婚観、別れた夫との付き合い方など、やはり同じ母親としてオリヴィアの目線から映画を観ていた気がします。私自身は結婚して24年目となり、離婚経験もないので、オリヴィアの気持ちがすべて理解できたとは言えませんが、終盤での彼女のセリフには思わず肯いてしまうくらい感情移入してました。子どもがいるからと何でも諦めることなく、向上心を持ち続ける彼女には頭が下がります。同じような年齢の息子がいるから、彼とダブらせて観ていたところもあります。個性もあるから一概には言えませんが、男の子って分かりやすいようで、難しい生き物です(笑) 女同士だから娘のことは何となく分かるんですけど。子どもたちは私たち親のことをどういう風にみてるのかな? 大学生と言えども、うちは一緒に住んでいるのでまだまだ干渉し過ぎで、成長できないのかなぁって反省もあります。感涙するようなシーンはあまりなかったんですが、後からじわじわくる作品でした。

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パトリシア・アークエットや、イーサン・ホークは、それほど年齢を重ねたようには思えなかったんですけど、子どもの成長には目をみはるものがありますね! それだけでも観た甲斐があったかなぁって思います。明日のアカデミー賞、作品賞獲れるのかな? 楽しみになってきました。