恋愛小説家 [DVD]/ジャック・ニコルソン,ヘレン・ハント,グレッグ・キニア

¥1,480
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1997年のアカデミー賞、主演男優賞・女優賞のW受賞となったこの作品! 何度観ても面白くて138分と長尺だけど、どんどんのめり込んでしまうんですよね。 ちょうどもう一度観てみたいと思っていたところに、BS放映してくれて嬉しかったです。 (ちょっとネタバレあるかも、ストーリーはベタなんで大丈夫と思いますが^^;)

甘い恋愛小説で暮らしを立てているが、毒舌家で潔癖性。 そんな中年男のメルヴィン(ジャック・ニコルソン)が、カフェで働くシングル・マザーのキャロル(ヘレン・ハント)に恋をした。 想いは募る一方なのに、口を開けば暴言ばかり。 果たして偏屈な恋愛小説家にハッピー・エンドは来るのだろうか。(amazonより抜粋)

あんなに毒舌で潔癖症の嫌な男が、読者を魅了する恋愛小説が書けるなんて思えないんだけど、そのギャップが面白いです。 「Love was ・・・」と文章を考えるシーンくらいしか、小説家としての面はあまり出てきません。 お隣に住む絵描きのサイモンにハプニングがあり、彼の愛犬ヴァーデルをしばらく預かることに! それまでのヴァーデルへの仕打ちから、本当に預かれるの?って思ったけど、すごくいいコンビになっちゃいます。 そんなメルヴィンが、常連客であるカフェのウェイトレス・キャロルに好意を持つんですけど、女性の扱いに不器用な彼は、自分の気持ちをなかなか言葉に表せないんです。 人気恋愛小説家なのに、気の利いた言葉の一つも言えないなんて致命的ですよね。 サイモンの帰郷に同行することをきっかけに、彼女も誘うことに成功!2人でディナーという絶好のチャンスにも毒を吐いて、ちゃんちゃん!! 思ってることが言えず、嫌われるようなこと平気で言っちゃうなんて、まるで好きな子を前にした小学生・・・いやそれより酷い。 キャロルの一人息子の病気にせよ、体と心に傷を負ったサイモンのことにせよ、してることを見てるとすごく善いおじさんなんです。 そのことはキャロルも十分分かっているけれど、女性って何かしらの愛を確かめる言葉を待ってるものなんですよね(遠い昔で忘れたけど^^;)。 メルヴィンは最後まで「愛してる」なんて、直接的なことは言わないけれど、そこはさすが小説家! あんな言葉を貰ったら、きっと嬉しいだろうなぁってセリフがありました。 他人とコミュニケーションを避けてきたメルヴィンに芽生えた人間的な感情。 そのきっかけになったのは、サイモンの愛犬ヴァーデルじゃないかな♪ 早朝のパン屋さんでのラストシーン、今までとは違うメルヴィンを見て、自然に笑みがこぼれてしまいました。  

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前にも書いたかもしれないけれど、ジャックはいくつになっても魅力的。 そして、ヘレン・ハントも表情豊かで素敵な女優さんですね。 こういう作品でオスカーを獲ったことが不思議に思えるんですけど、2人の演技を観れば納得です。 ゲイ役グレッグ・キニアもこんなに表現力がある俳優さんだったかなぁって感じたし、画商のフランク役の俳優さんとジャックの掛け合いも面白かったです。 そして、何と言っても忘れちゃいけないのが、ワンちゃんのヴァーデル君!何とも愛らしい演技でした♪