稲川淳二じゃないけど、本当にあった怖かった話
来月には日本への帰国が決まっている今年の8月の話。夜の9時くらいだっただろうか、会社から家に帰る途中のできごと。。。車でフリーウェイを抜けてしばらくすると、舗装路だが農道のような道をいつもどおり通る。左右はトウモロコシ畑だが電灯もなく夜は真っ暗。その農道に入り少しすると路上の左手に灯りがある。普段は真っ暗なので不思議に思い、少し減速して走った。その灯りの正体はバイク。ライトがついたバイクが状態で横たわっている。ここはアメリカなので、誰かが盗んで乗り捨てたとしても不思議ではないのかな、とか思い通り過ぎる。その100m先ぐらいにヘルメットをかぶった人が倒れているではないか!車を横につけ、Hey!!!you OK!!!!???と聞くと、うぐぐぐぐぐ。という反応。間違いなくOKじゃない。よくみるとヘルメットの裏から血が出ている。ハザードを付けて車を止め駆け寄る。その人の更に100m前に大きな鹿が血を流して倒れていた。その鹿を引いてしまったのだろう。その時に駐在時の研修の話が頭をよぎる。事故等に遭遇した時に、怪我をしている人を助けてはいけない。その救助のせいで状況が悪くなったとして、後日訴えられる可能性があると。じゃあこの場はどうしたら良いんだ!考えて止まっている余地はないので、まずは911に電話をかける。その直後に正面から車のヘッドライトが。このままだと倒れている人が引かれる可能性が。自信のない英語での電話よりも、むやみに救助しいて良いかわからいこの状況よりも、前の車を止めないといけないという最優先の項目が発生。一刻を争う状況と思っていたので、自分が間違いなくできる最優先事項が発生し正直めちゃめちゃ安心した。その車を止めて状況を把握を話し、911への電話も変わってもらった。車に乗ってた人が倒れている人に話しかけ、しばらくすると会話ができる状態にはなった。が、喋っていることが支離滅裂。そして何を思ったのか立ち上がって歩き出す。頭から血を流しているので絶対に良くない。座るように促す。が、Kevinはどこだと言っている。Kevinと一緒にいたのかと聞くと、Yesだと。Oh, shit.二人乗りをしていて、そのKevinはトウモロコシ畑に投げ出されてしまったのだろうか。その時には私を含め5人くらいいたのだが、場が凍りついた。みんなで捜索するが誰も見つからない。更に話を聞くとさっきまで4人くらいと一緒にいたと。流石にバイクの5人乗りは無理なので、錯乱状態なのだろうか。やっと警察、消防が到着。後は任せることに。呼気にアルコール等はなく、恐らく事故で錯乱しているだけなのだろうと。その後私たちの連絡先を警察に伝え、帰路へ。。。後日アメリカ人に話すと対応は適切だったとのこと。もし血が止まらないような状況であれば止血をするべきだが、頭を打っていたり等状況がわからない時は闇雲に手を出すべきではないと。良いのか、悪いのか。彼は無事だったのだろうか。