Ramen Break Beats

ラーメンという料理に一体どのようなイメージをお持ちか、中華料理のようなもの、レトロモダンな国民的料理、俗に言うB級グルメに留まっている人が大半だろう、最近の中華そば綺麗なビジュアルをしたものが多いのも時代の流れを感じる。

ラーメンの新しい風潮が流れる最中に登場、イタリアンや和食、フレンチを経験、カナダでシェフをしていた過去をもつ店主によって開かれたRamen Break Beats 、2022年最も勢いがあり、世間を賑わせたラーメン屋と言っても過言ではないだろう、その勢いと人気度は今になっても変わらない。

2号店の手伝いとして臨時休業を約1か月近くしていたが復活した時期に来店、土曜日という影響もあるのか雨の日であるにも関わらず行列は記帳開始1時間前から長くなっている。



店を後にした後戻ると記帳した人以外にもこのラーメンを食べようと店に訪れる人がいるが当然記帳の枠はもう満員、その人気ゆえ驚きを隠せず店を後にする人も多すぎる。

あまり派手ではない店構えから入り天井の高い店内に入る、カーブを描いたカウンターに着席し目の前でラーメンの調理風景を眺めながら待機していると着丼、誰もが絶賛するラーメンとご対面。



広い丼でやってきたのはこちらの特上醤油らぁ麺、全てが美しい芸術的なビジュアルで登場、よくInstagramで見かけるビジュアルだなと感じる一年余で知名度や人気度を急上昇させた超本人に出会うことができた。

醤油の甘味と優しいキレが効いた究極な仕上がり、天草大王という熊本の鶏から採れた鶏油が全てを蒸発させず包み込んでいる、羅白昆布という初めて耳にするような食材も使用しているよう、醤油で味付けされた出汁たちがスープの中でも生命を宿しているようだ。

丸みを帯びた微細麺、意外にも太さのある柔らかい麺は鶏油で表面が滑ってしまう、スープの味が染み込んでおりながらも小麦の風味が効いた絶妙なコシの持ち主、醤油のスープからみえる整えられた麺ラインが崩れてしまうのが勿体無い、流石と言わんばかりのクオリティ、目でも鑑賞するだけでも楽しませてくれる。

ピンク色のレアチャーシューはサイズがあり薄く食べやすい、噛みちぎるのに力などまるで必要としないほどの仕上がり、それでジューシーさも無くさない程の焼き加減だ。

海苔や味玉、ネギ、薄切りポテトなどトッピングの配置は店によって様々だが右下半分が空白、トッピングが上に寄ってしまうのが不自然だと、そんなことを思わせないほどの美しさ、並の発想力では気づけない、醤油と鶏油に染まったトッピングは旨みが更に掛け合わされている、ワンタンはそれに加えて中の具材が放出する肉汁でトッピングの中でももう一段階上を行く。

塩ラーメンも大人気、こちらは柚子を使った出汁作りで柑橘系の爽やかな匂いが魅力だとか、いずれにせよもう一度訪れたくなる一杯を楽しませてくれた。


食べ歩き界の王、食レポの達人と言われる石塚さんも大絶賛susuruもイチオシであるブレビ、更なる人気を求めてこれからどのような進化を遂げるか、祐天寺ではラーメンのみならずグルメ全般で顔になりつつあるほど、2号店アフビとともにグルメ界を盛り上げる。