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あした天気にな~れ!

母子家庭一族に嫁入りしたキテレツ体験を綴るBLOGでした(過去形)2009年12月に別居、2010年12月に出産。昨日より今日、今日よりあした、マシになれ♪

緩和ケア病棟に入院し
食べることもできない、点滴もできない
体の中にある水分だけで生きているという珠子さん。
腕には痛み止めの点滴がついています。

ベッドサイドには、
若いころの珠子さんと5歳くらいの旦那の写真が飾られていました。

看護師「可愛いお孫さんがいらっしゃるから、
おばあちゃん でいいかしらね?」

と言うと、珠子さんは頷きながら指でOKサイン。

看護師「おばあちゃん、カキ氷は何色食べる?」
珠子「きいろ…」

すると、看護師さんがレモン味のかき氷を持ってきました。

旦那「おふくろはレモン味が好きなのか!」
珠子「・・・香りが・・・ね?」


カキ氷を珠子さんに食べさせる看護師さん。
それを物欲しそうに見る息子…(ぉぃぉぃ

気を使ってくださった看護師さん
看護師「食べたい?何色がいいかな?」

と聞かれても、答えない息子…
旦那「苺が好きだよな!赤でお願いします!」

珠子さんはカキ氷のおかわりをしていました。
氷が溶けるといけないのでと、息子の分が先にきました。

目の前に出されたカキ氷を食べない息子…

旦那がちょこっと食べてみて
旦那「すごく美味しい!食べて見ろよ」
とカキ氷をすくったスプーンで私に食べさせようとしましたが
拒否させていただきましたかお
姑の前であるということと
息子が食べるであろうカキ氷に手を出すのはという気持ちと
なにより今はカキ氷を食べたくないという気持ちからです。

珠子さんは「あれ?」というような反応をしていましたがキニシナイ。


かき氷を溶ける前に
旦那が息子に食べさせることに成功しました。
息子は、おいしさに気づき、もっともっとと欲しがりました。

そこに珠子さんのカキ氷が運ばれてきました。

自分で食べると言って看護師さんは部屋を出て行きましたが
上手に食べられない珠子さん。

私は旦那の手にある息子のスプーンを受け取り
私 「珠子さんに食べさせてあげたらどうだね?かお
というと旦那が「そうだな」と珠子さんにカキ氷を食べさせてあげました。

旦那「おふくろに食べさせる日がくるとはなーかお

と言いながら食べさせていました。




旦那は「また来るね」と珠子さんに言っていましたが私は言えず…
お辞儀だけをして病院を後にしました。

この20日後、珠子さんは息を引き取りました。